韓経:「中国事業を立て直す」…現代車、指令塔を電撃交代

  • 2019年11月1日

現代自動車グループが中国事業を総括する「指令塔」を1年で交代した。イ・グァングク現代車国内事業本部長(56、副社長)を中国事業総括社長に昇進任命し、指揮棒を任せた。イ社長は「中国中長期戦略タスクフォースチーム(TFT)」も率いる。「長期間危機に陥っている現代・起亜車の中国事業を立て直すべき」という鄭義宣(チョン・ウィソン)現代車グループ首席副会長の「特命」が反映された人事だ。新任のイ社長は1日に中国に向かう。「チャイナショック」から抜け出すために生存戦略を立て直すのが彼の任務となる見通しだ。

現代車グループは31日、現代・起亜車中国事業総括に李社長を任命したと発表した。グローバル感覚とリーダーシップを兼ね備えた人物を中国事業総括に任命し、急変する中国自動車市場で対応力を強化するための人事だと、グループ側は説明した。

新任のイ社長はグループ内で代表的な「海外事業通」だ。延世大経営学科を卒業したイ社長は現代車英国販売法人社長、輸出支援室長、ブランド戦略チーム長、海外政策チーム長などを務めた。2016年10月に現代車国内事業本部長(副社長)を務め、3年間は国内市場の責任を担った。グレンジャー、サンタフェ、G70などの新車発売、差別化したマーケティングなどでブランド革新を成し遂げたという評価を受けた。

イ社長の最初の任務は不振が続く中国市場の販売を回復させる「秘策」を見つけることだ。中国TFTの稼働を通じて現地の自動車需要を予測し、生産・販売戦略を全面的に見直す。追加の構造調整をするのか、それとも全社的な力量を動員した新車で「勝負」するのかも判断しなければいけない。イ社長は記者との電話で「中国は依然として世界最大の自動車市場」とし「危機の中国事業場を必ず立て直すための解決方法を見い出す」と話した。

現代車グループは中国研究開発(R&D)のトップも交代した。フォルクスワーゲン中国研究開発(R&D)担当役員を務めたスヴェン・パトゥシュカ氏(48)を現代・起亜車中国技術研究所研究所長として迎えた。パトゥシュカ氏は独ダルムシュタット工大出身で、最近までフォルクスワーゲン中国R&D担当を務め、上海フォルクスワーゲンの技術開発を率いていた。

現代・起亜車は中国事業不振から抜け出すために組織改編と刷新人事をしている。昨年末ソル・ヨンフン中国事業総括顧問を経営の一線から退かせるなど中国事業関連の経営陣を大幅に入れ替えた。今年に入って国内の中国事業担当役職員をすべて現地に前進配置した。最近は核心人材15人を集めて中国中長期戦略TFTを設置した。

現代・起亜車は「チャイナショック」に陥っている。今年に入って減産に入ったが、販売減少で苦戦が続いている。両社の今年1-9月の中国販売台数は66万863台と、THAAD報復が真っ最中だった前年同期(80万3533台)より17.8%急減した。

新任の現代車国内事業本部長は張在勲(チャン・ジェフン)経営支援本部長(55、副社長)が兼職する。高麗大社会学科を出た張副社長は現代・起亜車生産開発企画事業部長、HR事業部長を務めた。今年に入って現代車の人事および組織文化革新を主導している。その間、中国事業を総括してきた李丙晧(イ・ビョンホ)社長は顧問に委嘱された。