韓経:7.5兆vs3.4兆…半導体コリア「業績屈辱」

  • 2019年10月29日

「メモリー半導体偏重問題は昨日今日の問題ではないです。もう課題を解決しなければなりません」。

半導体産業協会長を務めるサムスン電子メモリー事業部長の秦教英(チン・ギョヨン)社長は24日、ソウルのドラゴンシティで開かれた「第12回半導体の日」記念式の祝辞でこのように話した。懸案に対する言及を自制してきた秦社長のこれまでの歩みを考慮すると「意外な発言」という反応が少なくなかった。

最近グローバル半導体企業の7~9月期業績が相次ぎ公開されながら産業界内外では秦社長の発言の背景に対し「共感する」という気流が拡散している。米インテルなどグローバルシステム半導体企業の営業利益は増えたが韓国の半導体企業の業績は急落したためだ。市況産業であるメモリー半導体の割合が過度に高いためDRAM価格下落の直撃弾を受けたと指摘される。

◇営業利益率26ポイントの格差

証券情報会社のFnガイドが28日に明らかにしたところによると、7-9月期のサムスン電子半導体事業の営業利益コンセンサス(今月報告書を出した証券会社10社の推定値平均値)は3兆3400億ウォン(約3106億円)と集計された。昨年は7-9月期まで50%を上回っていた営業利益率は20.1%にとどまった。サムスン電子は31日に事業部別業績確定値を公開する。

24日に業績確定値を公開したSKハイニックスは7-9月期に営業利益4726億ウォンを記録した。13四半期ぶりに5000億ウォンを下回った。営業利益率は7.0%水準に落ちた。

韓国企業の「ライバル」であるインテル、台湾TSMCなどの状況は悪くない。インテルの営業利益率は1-3月期の26.1%から7-9月期には33.3%に上がった。ファウンドリー(半導体受託生産)専門企業のTSMCは7-9月期に営業利益率が36.8%まで上昇し昨年の37.2%水準に迫った。TSMCの7-9月期営業利益は約4兆1433億ウォン(1079億台湾ドル)でサムスン電子半導体事業の営業利益を上回ったと推定される。

◇99%に迫るメモリー依存度低くしなくては

韓国と海外企業の業績で明暗が分かれたことに対し、事業構造の影響が小さくないとの分析が出ている。サムスン証券によると2018年基準でサムスン電子のメモリー半導体売り上げは全半導体売り上げの84.1%に達した。SKハイニックスのメモリー売り上げの割合は98.5%水準と推定される。こうした状況でDRAM、NAND型フラッシュ価格が2017年8月のピーク時に比べ約50%下落し収益性が大きく悪化した。

インテルとTSMCはシステム半導体事業が核心だ。インテルは韓国企業に比べ製品群が多様と評価される。TSMCはファウンドリーだけしているが顧客群は米アップルとクアルコム、グーグル、中国ファーウェイなど多様だ。半導体メーカー関係者は「多様な製品群と顧客を保有したおかげで特定製品の価格急落による衝撃が大きくなかった」と説明した。

業界ではメモリー半導体依存度を低くするためにメモリー技術競争力を維持すると同時に製品多角化と次世代製品開発にスピードを出さなければならないという指摘が出る。ある大学教授は「車両用半導体、人工知能(AI)チップ、ファウンドリーなどに着実に投資しバランスが取れた事業ポートフォリオを構成する必要がある」と話した。