韓経:「降り心地」攻略したベンツ、唯一韓国で好調

  • 2019年10月17日

メルセデスベンツ

メルセデスベンツの販売突風が激しい。1~9月の世界販売台数は前年同期より0.1%増えるのにとどまったが韓国では8.2%急増した。「韓国はベンツ王国」という話が出るほどだ。

ダイムラーが16日に明らかにしたところによると、ベンツは今年に入り先月までで世界市場で181万3019台を売った。前年同期の181万1471台より1548台の増加で足踏みだったと評価される。最大の市場である中国とベンツの本拠地であるドイツの販売台数は5.0%ずつ増加したが、米国では0.5%減った。アジア・太平洋で2.3%、欧州で0.5%と小幅に増えたが、北米は2.5%減、その他地域は8.8%減と下り坂を歩いた。

韓国では唯一恐ろしい速度でベンツが売れている。1~9月の韓国での販売台数は5万4908台で前年同期の5万746台より8.2%増えた。ベンツは先月現代自動車、起亜自動車に続き韓国で販売3位に上がった。韓国に工場を持つルノーサムスン、双竜自動車、韓国GMを上回った。

業界では韓国に吹く「ベンツ熱風」の原因を3種類で見る。まず洗練されたデザインだ。以前はベンツは中年男性が乗る車という認識が強かったが最近は20~30代が好むデザインに変貌したと分析される。ベンツの販売を牽引している準大型セダン「Eクラス」が代表的だ。2009年にデザインが大きく変わった第9世代モデルが出てきたから韓国で最も多く売れる輸入車になった。価格が6000万ウォン台から1億ウォンを上回るが道路でよく見かけるので「江南(カンナム)のソナタ」という別称がついた。

BMW、アウディ、レクサスなど競合ブランドが苦戦するのも販売好調の原因のひとつに選ばれる。アウディ・フォルクスワーゲンが2015年に排出ガス規制不正問題に包まれたのに続き昨年にはBMWが相次ぐ火災事故で受難を経験した。今年は韓日経済紛争の余波で日本車不買運動が起こりトヨタ、レクサス、日産などが大きな打撃を受けている。

この1年間に輸入車販売台数(1~9月基準)が15.2%減少し市場が萎縮している中でベンツの独走体制が定着する雰囲気だ。

「ベンツに乗れば成功したというイメージを与えられる」という認識も人気に一役買ったとみられる。車から降りる時に他の人々が見つめる視線で感じる満足度の「降り心地」を重視する消費者が増加しているという話だ。1億~2億ウォン台のベンツ「Sクラス」の韓国での販売台数が世界3位である理由もこれと無関係ではないと分析される。大林大学自動車科のキム・ピルス教授は「韓国では良い車に乗ればよい待遇を受けられるという独特の文化が定着している。少し無理してでも『どうせならベンツ』という認識が広まっている」と話した。