石油価格の急落で…SK、米国太陽光電池子会社を清算

  • 2015年1月22日

SKグループの主力事業である石油化学事業が揺らいでいる。国際原油価格の急落の直撃弾を受けて相次ぎ工場稼働を中断したのに続き、未来の基幹事業に育てようとしていた太陽光子会社を清算するなど、引き続く悪材料に疲弊している。

21日、外信などによればSKイノベーションの米国太陽光電池子会社ヘリオボルト(HelioVolt)が最近、清算手続きに入った。米国テキサス州オースティンにある太陽光パネル工場などヘリオボルトの資産を競売に出したが投資家がおらず失敗に終わったことに伴うものだ。

SKは新たな成長動力事業として2011年にヘリオボルトを5000万ドルで買収するなど計7600万ドルを投資したが、グローバル太陽光市場が萎縮しながら売却を進めてきた。SKはヘリオボルトの清算によって運営資金として融資した139億ウォンを含む600億ウォン以上の追加損失が避けられないと思われる。

SKの石油化学工場も需要不振や設計変更などで相次ぎ停止状態だ。SKグループが投資したシンガポールの合弁会社ジュロンアロマティックスコンプレックス(JAC)は最近、設備変更のため工場稼働を止めた。昨年9月に稼働を始めて4カ月で工場稼働を中断したもので、原油基盤のナフタを原料として使えるようにするためだ。4年前の工場建設当時には値段の安い超硬質油のコンデンセートを原料に使う構造で設計したが、工場が稼動するやいなやオイル価格が急落して原油から出るナフタ価格がより安くなったからだ。会社関係者は「コスト削減のためにやむをえず設備変更作業に入った」と話した。

JAC化学団地は、超硬質油コンデンセートを原料にパラキシレン80万トン、ベンゼン45万トン、混合ナフタ65万トン、液化石油ガス(LPG)28万トンを生産できる大規模化学コンプレックスだ。

SK総合化学のスチレン・モノマー(SM)工場とSK油化のテレフタル酸(TPA)工場も6カ月間止まっている。グローバル景気の低迷、中国の石油化学需要の減少などで製品価格が採算に合わせにくい水準まで急落したためだ。

SK総合化学の蔚山(ウルサン)SM工場はまだ再稼働時期の見通しも立っていない。ヨーグルト瓶などの原料であるスチレン・モノマーの価格が昨年初めまで1トンあたり2000ドルを上回ったが最近は900ドルと半分以下に急落したためだ。

SK油化も年間60万トン規模のTPA工場の再稼働が遅れて気をもんでいる。会社関係者は「現在、TPA工場でエコ素材の原料であるジメチル・テレフタレート(DMT)を年産8万トンほど生産している」として「主な輸出国だった中国のTPA自給率がほぼ100%に高まり、再稼働の有無が不透明な状況」と話した。

財界では(横領罪で服役中の)崔泰源(チェ・テウォン)SK会長の空白期間が長くなりながらSKの主力事業が危機を迎えていると分析している。財界関係者は「トップ不在で業界状況の不振などを打開できる迅速な意思決定が遅れ、SKが困難に陥っている」と話した。