韓経:自動車用鋼板を値上げへ…鉄鋼会社の業績改善に期待感=韓国

  • 2019年10月7日

韓国最大の鉄鋼企業ポスコが韓国自動車5社のうち1社と自動車用鋼板の値上げに合意した。ポスコ、現代製鉄、東国製鋼の鉄鋼3社は造船用厚板の値上げも進めている。自動車・造船など主要産業の沈滞で業績不振が続いていた鉄鋼業界が、製品価格引き上げを通じた「ターンアラウンド(業績改善)」に動き出したということだ。

◆自動車用鋼板の値上げは広まるのか

業界によると、ポスコは国内のある自動車会社に供給する自動車用鋼板価格を1トンあたり2万-3万ウォン(約1790-2680円)引き上げることにした。ポスコが自動車用鋼板を値上げするのは2017年下半期以来2年ぶり。

今回の値上げは鉄鉱石など原材料価格の上昇を反映した措置だ。今年1月に1トンあたり70ドル水準だった鉄鉱石の価格は世界最大鉄鉱石供給企業ヴァーレのブラジルダム崩壊による鉄鉱石の需給への支障で上昇し始めた。7月には年初より70%以上も急騰した120ドルまで上がった。原材料の価格上昇分を鉄鋼製品に反映できなかったポスコと現代製鉄は今年4-6月期の営業利益がそれぞれ前年同期比14.7%減、38.1%減となった。

ポスコと現代製鉄は下半期から鉄鉱石の価格上昇分を自動車用鋼板と造船用厚板の価格に反映するという計画を明らかにした。現代製鉄のハム・ヨンチョル営業本部長(専務)は7月、4-6月期の業績発表カンファレンスコールで「自動車・造船会社との価格交渉に危機感を持って臨んでいる」とし「下半期にコスト上昇分を価格に反映させてこそ収益性が改善する」と述べた。

日本製鉄とトヨタ自動車も今月から自動車用鋼板価格を1トンあたり4000円引き上げるなど世界的に鉄鋼製品価格上昇の動きが出ている。現代製鉄も現代・起亜車と自動車用鋼板価格交渉を進行中だ。

◆「造船用厚板も値上げを」

鉄鋼業界は造船用厚板の値上げについても現代重工業、大宇造船海洋、サムスン重工業など造船会社と交渉している。厚板は船の建造に使用され、船舶建造費全体の約20%を占める。鉄鋼業界と造船業界は半年ごとに会社別に厚板価格交渉をする。鉄鋼業界は昨年の上・下半期にそれぞれ5万-7万ウォン厚板価格を引き上げたが、今年上半期は据え置いた。

鉄鋼会社は依然として造船用厚板価格が建築用など一般流通用と比べて低く、損失を出しながら販売していると主張する。2007-08年に造船業が好況だった当時1トンあたり100万ウォンを上回っていた厚板価格は、受注が減り始めた2015年から1トンあたり50万ウォン線で販売されている。昨年から小幅上昇したが、他の産業用(1トンあたり70万ウォン)より低い60ウォン台で取引されているという。

造船業界は数年間続いた市場の沈滞で構造調整が進行中という条件を勘案すると、厚板価格の値上げは厳しいとして対抗している。現代重工業など造船「ビッグ3」の今年の厚板購買量は510万トンと予想される。厚板価格が1トンあたり5万ウォン上がれば造船会社のコスト負担は2550億ウォン増える。