韓経:「9・19平壌宣言」閑古鳥鳴く1周年…青瓦台は沈黙、北朝鮮も論評なく

  • 2019年9月20日

「9・19平壌(ピョンヤン)共同宣言」が1周年を迎えたものの、南北間の対話が途切れた中で「まるでなかったこと」のように過ぎ去った。昨年、9・19平壌南北首脳会談の主役だった韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)務委員長は沈黙した。南北境界地域である京畿坡州(キョンギ・パジュ)でアフリカ豚コレラ(ASF)が発生して「半分行事」に大幅に縮小された。南北対話が途絶えたまま、北朝鮮が米国と「直取引」に出ながら「通米封南」に回帰したという分析が出ている。

韓国統一部は19日、ソウル三清洞(サムチョンドン)南北会談本部で各界要人100人余りが集まる中で記念式を行った。金錬鐵(キム・ヨンチョル)統一部長官や朴庚緒(パク・ギョンソ)大韓赤十字社会長、丁世鉉(チョン・セヒョン)民主平和統一諮問会議首席副議長、バーク・ハミルトン国連軍司令部軍事停戦委員会秘書長(米陸軍大佐)らが出席した。当初、坡州の都羅山(トラサン)駅一帯で700人余りが参加する平和列車行事を行う予定だったが、アフリカ豚コレラの影響で行事場所をソウルに変えて略式で行った。

北朝鮮メディアも特別な論評や報道を出さなかった。これに先立ち、4・27板門店(パンムンジョム)宣言1周年時は共同行事には応じなかったが、対南機構である祖国平和統一委員会が備忘録を発表して韓国政府を非難した。だが、9・19平壌共同宣言に対しては何の反応もなくて異例だという評価だ。統一部当局者は「北朝鮮も米国との対話局面に集中しようとするものとみられる」と話した。

韓国政府は今月18日と19日、2日連続でアフリカ豚コレラの発生に関連して北朝鮮に防疫協力を呼びかけたが、北朝鮮は何の反応も示さないでいる。政府は5月に北朝鮮でアフリカ豚コレラが発生した当時も開城(ケソン)南北共同連絡事務所を通じて防疫協力を提案したが北朝鮮は応じなかった。

南北初の「常時協議チャネル」としてスタートした開城南北共同連絡事務所は、14日に開所1周年に迎えたが、南北事務所長会議は今年2月以降一度も開かれなかった。連絡事務所長の徐虎(ソ・ホ)統一部次官は5月に就任したが北側の所長にまだ会っていない。北朝鮮へのコメ5万トン支援計画も北朝鮮の拒否で暫定的に中断された。むしろ今月に入り、労働新聞や朝鮮中央通信は韓国軍の先端武器の導入を取り上げて対南誹謗程度を高めるなど意図的に「韓国無視」の態度を見せている。

「9・19」1周年行事は南側単独で行って「半分」行事になったうえ、韓国政府が推進していた南北境界地域の「DMZ(非武装地帯)平和の道」坡州―江原道鉄原(カンウォンド・チョルウォン)区間の運営もアフリカ豚コレラの発生で暫定的に中断された。政府は19日、「今回の措置はアフリカ豚コレラ状況が落ち着くまで維持するだろう」としながら「坡州や漣川(ヨンチョン)で発生したアフリカ豚コレラに速かに対処して追加拡散を防ぐための汎政府的努力の一環であり、先制的な措置」と説明した。