韓経:ストーンブリッジキャピタルもアシアナ航空買収戦に参加

  • 2019年9月5日

韓国系プライベート・エクイティ・ファンド(PEF)運用会社のストーンブリッジキャピタルが韓国2位の航空会社アシアナ航空の買収戦に参加したことが把握された。ストーンブリッジキャピタルは航空業進出を狙う戦略的投資家とコンソーシアムを推進中であることがわかり、今回の買収戦の「ダークホース」に浮上した。

4日の投資銀行業界によると、ストーンブリッジキャピタルは前日に実施されたアシアナ航空売却に向けた予備入札に買収意向書(LOI)を提出した。ストーンブリッジキャピタル関係者は「アシアナ航空買収戦に参加することにした。アシアナ航空を精密調査して買収の可能性を積極的に検討するだろう」と話した。

◇コンソーシアム構成に「注目」

アシアナ航空予備入札には愛敬(エギョン)グループ、HDC現代(ヒョンデ)産業開発・未来(ミレ)アセット大宇(デウ)コンソーシアム、KCGIコンソーシアム、ストーンブリッジキャピタルなどの5社が挑戦状を投げた。残り1社も財務的投資家だという。

ストーンブリッジキャピタルは2008年にIMMインベストメントから独立した韓国系ファンドだ。2012年にSK仁川(インチョン)石油化学が発行した8000億ウォン規模の償還転換優先株(RCPS)に投資し、同年には愛敬グループ傘下の愛敬産業の株式10%を取得するなど、さまざまな企業と緊密に協力してきた。

10大財閥のうち予備入札にLOIを出したところはなかった。だがストーンブリッジキャピタルをはじめとする財務的投資家とともに追加で本入札に参加する道は開かれている。SKとGSなどは一時社内にタスクフォースチームを設けてアシアナ航空買収を検討してきただけに、このうち一部が財務的投資家とコンソーシアム構成形態で入札に参入する余地があるという観測が出ている。財務的投資家単独ではアシアナ航空を買収できないため、ストーンブリッジキャピタルでも戦略的投資家とコンソーシアム構成は必須だ。

◇企業が直接入札敬遠した背景は

アシアナ航空自体は魅力的な物件と評価される。アシアナ航空は大韓航空に続く韓国2位の航空会社だ。22カ国64都市に76路線を運航し、国際旅客輸送部門で世界30位に上がっている。航空旅客数が毎年過去最大記録を塗り替えるほど航空市場は大きくなる傾向だ。

だが有力買収候補に挙げられるほとんどの大企業が参加しなかった理由は、景気低迷で業績が大きく悪化した影響があると分析される。さらに航空市場の供給過剰と米中貿易紛争にともなう物流量減少、韓日経済戦争の余波、ウォン安ドル高などが重なり航空業界の見通しも不透明だ。大韓航空とアシアナ航空など韓国系航空会社8社は4~6月期にいずれも赤字を出した。9兆ウォンに達するアシアナ航空の負債も買収をためらわせる要因だ。

アシアナ航空買収を直接宣言すれば株価が上昇し買収費用が増加するだけということもこれら企業が予備入札に直接出られない理由に挙げられる。アシアナ航空を買収するには錦湖(クムホ)産業が保有する旧株31.0%とともに有償増資で発行された新株もともに取得しなければならない。大企業の買収戦参加でアシアナ航空の株価が上がるほど新株取得費用が増える。4000億ウォン相当の旧株を適正価格で取得すると仮定して新株取得費用まで含めると総買収価格は1兆5000億~2兆ウォンに達するだろうという予想だ。

売却主体である錦湖産業と主幹事は来週中にショートリスト(適格買収候補)を発表する予定だ。この時から来月末ごろに予想される本入札までに価格など入札条件をめぐる激しいかけひきが展開される見通しだ。