韓経:拳を強く握った金正恩氏「火遊びも考えられないようにする」脅威

  • 2019年8月19日

金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が16日、北朝鮮がミサイルを発射したことに関連して「3年ぶりに核抑制力が持てた」と誇示した。また「われわれを相手にしては火遊びも考えられないようにする」と韓国への脅迫を繰り返した。

朝鮮中央通信は17日、金正恩氏が前日「新しい兵器」の試験射撃を指導したと伝えながら「自衛的な国防力の強化で思弁的意義を持つ新しい成果が相次ぎ創造されている」と主張した。

金正恩委員長は「いかなる勢力でもわれわれを相手にしては火遊びも考えられないようにするだろう」という表現を使い、「強い力を持つことが確固不動な意志」といったと通信は伝えた。また「過去3年間艱苦な闘争を行って核戦争抑制力を手に握り締めてきた勢いで防衛力をあらゆるところで固めていかなければならない」と言及、核兵器の保有を再度既成事実化した。

北朝鮮のメディアは今回のミサイル発射が韓米合同演習のためという既存の主張も繰り返した。通信はこの日「われわれの警告にもかかわらず、米国が南朝鮮(韓国)当局と侵略的な合同軍事演習を強行している」と主張した。

反面、北朝鮮が韓米合同演習の批判を言い訳に新しい兵器開発に速度を出しているという分析もある。挑発のたびに兵器と発射の形態が少しずつ変わっているからだ。北朝鮮は今回「北朝鮮版エイテキムス」と推定される短距離地対地ミサイルを発射した。10日に発射したミサイルと外形は似ているが、高度を18キロメートル、交差点を170キロメートル程度減らした。専門家らは低高度の精密打撃能力を確認することに焦点があてられたと見られると分析した。ミサイルの頂点高度が低くなれば、その分迎撃が難しい。

慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のキム・ドンヨプ教授は「北朝鮮が最近発射した新兵器は交差点が長くなることで高度は低く、速度は速くなったという点、いずれも固体燃料に移動式発射車両を利用するという点などから韓米情報資産の探知およびキルチェーン(先制打撃)を難しくする」と評価した。

一方、北朝鮮と中国は16日、中国北京で高官級軍事会談を行った。金正恩氏の執権以降、中朝間高官級軍事会談が公開されたのは今回が初めてだ。北朝鮮では軍序列1位である金秀吉(キム・スギル)朝鮮人民軍総政治局長が参加し、中国では苗華中華人民共和国中央軍事委員会政治事業部主任が出席した。北朝鮮が韓米合同演習に反発して武力示威を行い、同時に中朝軍事協力のカードまで切ったと分析される。