韓経:韓日議員「ワシントン衝突」…経済報復で激しい舌戦にも米国は「沈黙」

  • 2019年7月29日

今月26日、米国ワシントンDCで開かれた韓日米議員会議に参加した韓国代表団(テーブル右側)が日本議員(左側)と向かい合って座り、懸案を議論している。テーブル右側2人目から金世淵(自由韓国党)、李秀赫(共に民主党)、李相敦(正しい未来党)、丁世均(共に民主党)、兪義東(正しい未来党)、崔教一(自由韓国党)、朴ギョン美(共に民主党)各議員。[写真 JTBC]

韓国と日本の国会議員が今月26日、米国ワシントンDCで開かれた韓日米3国議員会議で日本の経済報復をめぐり正面衝突した。毎年2回開かれる3国議員会議は親睦の集いという性格が濃いが、今回は終始きっ抗した緊張の中で両国政府の代理戦を彷彿(ほうふつ)とさせるほどの舌戦を繰り広げたという。

◆「政府代理戦」を行った韓日議員

韓国訪米団が3国議員会議直後、記者懇談会で発表した内容によると、韓日議員は日本の輸出制限およびホワイトリスト(戦略物資輸出優遇国)排除措置に関連し、会議中終始、鋭い攻防を繰り広げた。発言権を得るための両国議員間の競争も激しかったことが伝えられた。丁世均(チョン・セギュン)元国会議長を団長にした訪米団は朴ギョン美(パク・ギョンミ)・李秀赫(イ・スヒョク)共に民主党、金世淵(キム・セヨン)・崔教一(チェ・ギョイル)自由韓国党、兪義東(ユ・ウィドン)・李相敦(イ・サンドン)正しい未来党議員で構成された。会議は韓日米3国の経済・貿易懸案と北朝鮮問題などをめぐり自由討論で進められた。

日本側は輸出規制強化が韓国大法院の強制徴用賠償判決とは関係がない経済措置だと主張した。ただし、強制徴用判決は1965年韓日国交正常化の時に合意した協定を正面から違反したものだと韓国側に抗議したと伝えられた。この過程で一部の日本議員は「韓国に対する信頼を失った」として激しい反応を見せたりもした。

韓国訪米団は日本の輸出規制は明らかに強制徴用判決に対する報復だと反論する一方、歴史問題を経済と結びつけるのは不当だと対抗した。朴ギョン美議員は「日本議員の中には『安倍晋三の分身』を自任することで挑発する議員もいた」とし「日本側が先に激しい表現を使い、我々も似た水位で真っ向から対立したりもした」と伝えた。

日本側は韓国の戦略物資管理・統制システムも問題にした。「フッ化水素(エッチングガス)など日本産戦略物資が韓国を経て北朝鮮に秘密裏に流れていった」という日本政府の主張をそのまま踏襲したのだ。韓国側は日本政府が戦略物資の密輸出に対する何の証拠も提示できていないうえ、戦略物資を間違って管理して北朝鮮で流出させたのはむしろ日本のほうだと反論した。また、韓国は戦略物資の管理・統制に関連するすべての国際協約に加入していて、国連や第3の検証機関を通じて不法搬出疑惑に対して検証を受けることができると日本側を圧迫した。

◆米国「争わないでうまく解決を…」

当初、韓国訪米団は22日に国会外交統一委員会が採択した「日本政府の報復的輸出規制撤回要求決議案」を3国議員会議で日本側に伝達する計画だったが実行に移すことができなかった。訪米団関係者は「会議の雰囲気があまりにも重々しいので『拍手して会議を終わらせよう』という韓国側の提案をついに受け入れなかった日本議員もいた」と伝えた。

ただし、日本側からは野党である立憲民主党議員が政府・与党と全く違った声を出したりもした。崔教一氏は「ある日本の野党議員は強制徴用問題と経済報復が関連しているという趣旨で発言した」と話した。金世淵氏も「良心的で合理的な声も日本国会に存在することを確認した場所だった」とした。

両国議員が一歩も譲らない舌戦を行うと、どちらか一方の肩を持ちにくい米国議員は困った表情を見せたりもした。米国はこれまで、両国の葛藤に直接介入はしないという立場を示してきた。丁世均氏は「米国議員は韓日議員がヒートアップしすぎると冷水をひと杓ずつ浴びせて会議を円満に導こうとした」とし「ただし議論に介入することはなかった」と雰囲気を伝えた。今回の行事を主管したアジア専門シンクタンク「マンスフィールド財団」関係者は「韓日がこのような問題で争えば、困った立場に立つのは米国」としながら「互いに争わないでうまく解決することができたらと思う」という意見を明らかにしたと伝えられた。

韓国訪米団は当初、会議が終わった後、柳賢振(リュ・ヒョンジン)ロサンゼルス・ドジャース選手のワシントン・ナショナルズ戦の先発試合を日米議員と一緒に観覧する予定だったが、不必要な批判を受けかねないと判断して日程を取り止めた。