韓経:日本から90年ぶりに戻ってきた石造遺物8点

  • 2019年7月3日

将軍石

日帝強占期に競売を通じて日本人の手に渡り日本に流出した長明灯、将軍石など石造遺物8点が故国に帰ってきた。ソウル・城北洞(ソンブクドン)にある石像などの石造物を収蔵するウリイェットル博物館は2日に還収記念式を行い、日本人の尾沢輝行氏夫妻から寄贈された将軍石、長明灯、碑石基礎石、水瓶各2点を公開した。

これらの遺物は朝鮮と満州を行き来しながら事業をしていた小沢氏の祖父の佶家敬造氏が1927年に競売で落札したもの。佶家氏は当時東武鉄道社長であり古美術愛好家としても知られる根津嘉一郎氏と激しく競り合った末にこの遺物を落札し韓日両国を騒がせたという。

日本に渡った遺物は慶応大学近くにあった佶家氏の自宅の庭を経て神奈川県江ノ島の別荘に移された。佶家氏の一人娘が産んだ末の息子の小沢氏はこの別荘の庭を開発しながら遺物を韓国に送り返すことを決めた。知人の韓国人から同博物館を紹介された小沢氏は数回にわたる踏査の末に最適な場所と判断して同博物館を運営する財団の千信一(チョン・シンイル)理事長に寄贈の意思を明らかにし、先月14日に遺物が博物館に到着した。千理事長は2001年にも日本に流出した石造遺物約70点を取り戻した。

今回帰ってきた将軍石は墓の前に立てる彫刻像で、武石人ともいう。謹厳で勢いのある表情、鎧の肩に刻まれ鬼面文が印象的だ。長明灯2点は墓や寺の前に建てるもので、屋根の形が異なる。ひとつは隅棟が厚く表現され、傾斜が緩やかだが軒先が持ち上げられており優雅な感じを与える。もうひとつの長明灯は四面に正四角形の窓が開けられ装飾が多いのが特徴だ。