韓経:先月の韓国の輸出、-9.4%…6カ月連続「後退」

  • 2019年6月3日

先月の韓国の輸出は昨年同期比10%近く減少した。昨年12月(-1.7%)以降、6カ月連続で下落を記録した。

2日、韓国産業通商資源部と関税庁によると、5月の輸出は昨年同期比9.4%減となる459億1000万ドル(約5兆円)にとどまった。韓国の輸出は3月-8.3%から4月-2.0%に小幅改善したものの、5月は大幅に悪化した。半導体(-30.5%)や石油化学(-16.2%)など主力品目はもちろん、中国(-20.1%)や欧州連合(EU)(-12.6%)など主要市場での販売が落ち込んだ。特に、両軸である半導体と中国輸出はそれぞれ昨年8月以降、最大幅で減少した。同部の成允模(ソン・ユンモ)長官は「米中貿易紛争やブレグジット(英国のEU離脱)など対外不確実性の拡大が輸出に否定的な影響を与えた」と説明した。

先月の輸入は436億4000万ドルで昨年同期比1.9%減った。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は22億7000万ドルの黒字だった。昨年同月(62億3000万ドル)と比較すると3分の1水準だ。今の傾向のまま行けば、間もなく貿易収支まで赤字になるのではないかとの予想も出ている。

「輸出6000億ドル突破」という今年の目標達成は、事実上、水泡に帰したという分析だ。毎月平均500億ドルを超えなければならないが、今年1~5月は一度も超えたことがない。成長官は「現在の状況は非常に厳しい」とし「総力対応体制を強化する」と述べた。

韓国経済のつっかえ棒に挙げられてきた輸出がかえって韓国経済の足を引っ張っている。先月の輸出が昨年同期に比べて9.4%減少したことで6カ月連続で後退しているためだ。2014年10月から19カ月連続で輸出が減少した後、最長期間のマイナス続きだ。

5月の輸出減少は2つの面で深刻だという指摘だ。1つ目は、改善の兆しを示していた輸出実績がむしろ悪化した。今年2月-11.4%を記録した後、3月-8.3%、4月-2.0%などと上向いていたが先月は10%近く下降した。輸出減少傾向が少なくとも今月までは続くだろうという心配が多い。

2つ目は減少品目と市場が顕著に増えたという点だ。半導体(-30.5%)はもちろん、石油化学(-16.2%)やディスプレイ(-13.4%)、無線通信機器(-32.2%)、コンピュータ(-27.2%)などの不振品目が増え、輸出減少率が拡大した。

政府が強調してきた5大有望消費財(農水産食品・化粧品・ファッション衣類・生活乳児用品・医薬品)の輸出も一斉に減った。5大消費財の輸出が同時に減少したのは今年に入って初めてだ。中国向け輸出が20.1%萎縮したことに続き、東南アジア諸国連合(ASEAN)(-4.0%)、EU(-12.6%)、中東(-27.8%)、中南米(-6.7%)などの主要市場も相次いでマイナスを示した。

政府は輸出不振の背景に米中貿易紛争の深まりと半導体業界の状況不振、中国景気鈍化などを挙げている。韓国輸出構造で中国(昨年基準26.8%)と半導体(20.9%)の比率はそれぞれ20%を上回るほど大きい。

88カ月連続黒字を出していた貿易収支にも警告灯が灯った。貿易収支は先月22億7000万ドルで、今年1月(11億4000万ドル)以降、4カ月ぶりに最低値に落ちた。先月の貿易収支は25日まで2億7800万ドルの赤字だったが、終盤の繰り上げ輸出に力づけられてかろうじて黒字を維持した。2017年だけでも貿易収支黒字幅は952億ドルに達していたが、昨年697億ドルに減少したことに続き、今年1~5月には130億ドルまで減った。

今年の目標「輸出6000億ドル」の達成が容易ではないとの指摘がある。目標達成のためには毎月平均500億ドル以上輸出しなければならないが、今年1~5月のうち、この水準を超えた月がひとつもないからだ。1~5月の累積輸出額は2274億ドルだ。

下半期の輸出見通しも肯定的ではない。韓国貿易協会国際貿易研究院は、米国の相次ぐ対中関税賦課で、韓国の輸出が合計0.14%以上減少すると推定した。

政府は輸出総力対応体制を稼動することにした。今月は消費財輸出活性化方案とデジタル貿易対策、来月は輸出市場構造革新案および創業企業輸出支援方案を出す方針だ。成長官は「輸出品目と市場を多角化する革新対策を順に発表する計画」としながら「半導体単価回復などの影響で、下半期の輸出は改善されるだろう」と期待した。