韓経:韓日米国防相「北は短距離ミサイル挑発」…共同訓練強化に合意

  • 2019年6月3日

鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)韓国国防長官、シャナハン米国防長官代行、岩屋毅防衛相(左から)が2日、シンガポールのシャングリラホテルで開かれた3カ国国防相会談の前、手を握り合って記念撮影をしている。(写真=韓国国防部提供)

韓日米3カ国の国防相が北朝鮮に向けて「国連安全保障理事会決議に基づく国際的義務を徹底的に遵守すべき」と声を高めた。「完全で検証可能かつ不可逆的な核廃棄(CVID)」が北核政策の原則という点も再確認した。北朝鮮の非核化に関して米政府が公式用語として使用中の「完全で最終的かつ検証可能な非核化(FFVD)」より一段階高い表現だ。また3カ国は共同訓練を含めて安全保障協力を強化することにした。

◆韓米「北発射体=短距離ミサイル」結論

鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)韓国国防長官、シャナハン米国防長官代行、岩屋毅日本防衛相が2日、第18回アジア安全保障会議(シャングリラ対話)が開催されているシンガポールのシャングリラホテルで100分間ほど会談した。共同報道文で3カ国の国防相は「完全な非核化と韓半島(朝鮮半島)の恒久的な平和を確立する外交的努力を支援するために緊密に協力することにした」と明らかにした。

国連安保理対北朝鮮制裁決議に対する徹底的な履行の必要性でも意見が一致した。報道文には「3カ国国防相が北朝鮮の違法な海上積み替えを抑止・防止・根絶するための持続的な国際協力を含め、国連安全保障理決議を徹底的に履行するという国際社会の公約が重要だという点を強調した」と明示された。

米司法省は先月9日、北朝鮮石炭を違法に運送した疑いで北朝鮮の「ワイズ・オネスト号」に対する差し押さえ措置を取った。北朝鮮は先月21日、金星(キム・ソン)国連大使を前に出しながら即刻返還を求める記者会見を開くなど強く反発している。

3カ国国防相は北朝鮮の5月の2回にわたる「ミサイル挑発」について「各国の評価を共有し、関連動向を今後も注視していくことにした」と発表した。共同声明文に反映しなかったが、韓米は北朝鮮の5月4日に挑発に使用された武器も「短距離ミサイル」という結論を出したという。鄭長官は1日の本会議での演説で「北は5月に短距離ミサイルを2回発射し、非核化交渉から離脱して過去に戻る可能性があることを示唆している」と述べた。青瓦台(チョンワデ、大統領府)と軍は以前まで5月4日の挑発に使用された武器を「短距離発射体」と表現してきた。

◆文大統領、3日に米国防長官代行と会談

「シャングリラ対話」をきっかけに韓日米間の安全保障協力が活性化する可能性に関心が集まっている。3カ国の国防相は共同声明で「韓日米が主導する3者、そして多者安全保障協力が域内の平和と安定を維持するのに重要な役割をしている」とし「情報共有、高官級政策協議、共同訓練を含む3カ国安全保障協力を増進していくことにした」と明らかにした。

2017年まで3カ国は軍事・安全保障分野で緊密に協力していた。しかし年初に「哨戒機問題」など韓日国防当局間の感情的争いが激しくなり、3カ国の協調が揺れ始めた。1日の韓日国防相会談も終盤になんとか実現したという。鄭長官と岩屋防衛相は8カ月ぶりの韓日国防相会談で40分間ほど対話し、海上葛藤の再発防止のために努力することにしたが、それ以上の内容はなかった。日本メディアは「双方が平行線をたどった」と評価した。

韓米共同訓練も昨年2月の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)を契機に南北和解ムードが形成され、規模が縮小または延期されてきた。国防部関係者は「韓日米は今年4月までミサイル機動訓練をした」と説明した。

これに関連し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は3日、青瓦台でシャナハン長官代行に会う予定だ。文大統領は韓半島情勢について意見を交換し、北朝鮮核問題の外交的解決への後押しを要請すると予想される。シャナハン長官代行の最近の発言などを勘案すると、深みのある対話は難しいという指摘もある。シャナハン長官代行は最近、北朝鮮のミサイル挑発について「国連安全保障理決議違反」と述べた。1日には「北朝鮮が近隣の同盟国および米国領土、そして前進配備された米国の戦力を脅かす水準になったと評価する」とも述べた。

専門家は今回のアジア安全保障会議を通じて韓国が直面した軍事・外交的危機が表れたと分析している。米国の「インド太平洋戦略」と中国の「一帯一路(陸・海上シルクロード)」の間に挟まれている状況ということだ。シャナハン長官代行はこの日のあいさつの言葉で韓米日を「躍動的な3つの強力な太平洋民主主義勢力」と表現し、「3カ国間の会議は完全かつ自由で開放されたインド太平洋地域の価値と原則を維持するうえで非常に重大だ」と述べた。鄭長官は前日、中国の魏鳳和国防相に慶尚北道星州(ソンジュ)に配備された米軍のTHAAD(高高度防衛ミサイル)は北朝鮮の核防御用だという点を力説した。