韓経:25年の寡占崩壊…航空業界、韓中結ぶ「黄金路線」争奪戦

  • 2019年4月30日

来月2日に予定された韓中航空輸送権新規配分をめぐり航空業界が熱くなっている。ソウル~北京・上海など大韓航空とアシアナ航空が1995年から寡占してきた「黄金路線」が韓国系格安航空会社(LCC)に大挙開放される。韓国の航空産業で過去最大のイベントという評価が出ている。

業界筋によると、国土交通部は来月2日に航空交通審議委員会を開き中国新規輸送権を航空会社に配分する計画だ。輸送権総量は週592便から週662便に70便増える。既存の輸送権の中で活用率が低く回収して再分配する分まで合わせれば154便の輸送権が配分される。中国の航空会社にも同じ規模の輸送権が与えられる。

◇「半額航空券」出てくるか

北京、上海、延吉、瀋陽、深センなど平日でもほとんどが満席になる高収益路線が大挙配分される。昨年の仁川(インチョン)~延吉路線の搭乗率は92.4%に達した。航空業界では搭乗率が80%を超えると高収益路線とされる。

輸送権は路線別に1週間当たり1往復を1便と数える。今便の新規配分の核心のひとつである仁川~上海路線は大韓航空に週21便、アシアナ航空に週28便の49便の輸送権が割り当てられている。新たに7便の輸送権が1~2社に割り当てられる予定だ。

輸送権は原則的に政府間協議により運営される。特定の時期だけ運航する不定期便(チャーター便)は輸送権がなくても該当地域の地方政府や空港などと協議して飛ばせるが定期便は輸送権を先に確保しなければならない。

中国輸送権新規配分は2014年から5年ぶりだ。中国政府はこれまで自国の航空産業を保護するという名分を掲げ新規開設を事実上中断してきた。高高度防衛ミサイル(THAAD)報復が本格化してからは不定期便も全面中断された。

LCCは「LCCが新規参入すれば半額航空券も出せる」と主張している。ドル箱路線である仁川~上海便の往復公示料金最高額(通常運賃)はエコノミークラス基準で大韓航空が75万6000ウォン(約7万2780円)、アシアナ航空が75万2200ウォンだ。航空会社は国土交通部と協議して公示料金を定めた後に運航時期と契約条件などにより割引して販売する。

◇FSCvsLCCの激しい競争

最も注目されるのは北京・上海路線だ。北京路線には韓国の金浦(キンポ)空港に当たる既存の首都空港に週7便、9月開港予定の大興新空港に週7便をそれぞれ配分する。週7便が追加される大興空港路線はLCC2社が3~4便ずつ分配されると航空業界は観測している。

北京・上海に並んで注目される路線が深セン、延吉、瀋陽だ。昨年の各路線の搭乗率は瀋陽が82.1%、深センが75.5%に達した。近距離国際線は搭乗率60%を概略的な損益分岐点とみる。

チェジュ航空やティーウェイ航空などLCCだけでなく、大韓航空、アシアナ航空など大手航空会社(FSC)もプライドをかけて新規輸送権確保戦に飛び込んだ。財務構造悪化の余波で身売りに出たアシアナ航空は高収益路線確保が切実な状況だ。大韓航空は2月にモンゴル路線とシンガポール路線の新規配分から脱落したため今便の中国路線権確保に総力を挙げている。

大手航空会社関係者は「仁川~北京・上海路線は乗り換え旅客やビジネス需要誘致次元から大型機を多く保有するFSCに与え、地方路線はLCCに配分するのが望ましい」と話す。これに対しLCCは「新規輸送権が中国の航空会社にも同じように配分されるだけに、まともに競争するには価格に強みがあるLCCが持っていかなければならない」と主張している。