韓経:中国のTHAAD報復解けていないのに…中国人乗せた観光バスが南山を埋め尽くす理由

  • 2019年4月25日

24日、Nソウルタワーで中国と台湾などから来た観光客が写真を撮りながら散策している。

24日午前、ソウル・麻浦(マポ)のある事後免税店前に45人乗り大型貸切バス何台も列を作った。中国人観光客があふれて免税店に入った。バスの運転手に「だれを乗せたのか」と尋ねると、「全員中国のパスポートを持っている」という答が返ってきた。彼は「京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)のホテルから乗せた。市内観光をする前に立ち寄った」と話した。周辺住民らは「大型バスが最近増えており子どもたちの登校が心配になるほど」と話す。同じ時間にソウルの南山(ナムサン)循環路にもバスが列を作っていた。バスから降りたのは全員中国人だった。彼らは引率者についてNソウルタワーへ向かった。

◇1-3月期の訪韓中国人急増

中国人観光客が今年に入り目立って増えている。ソウルの主要観光地と免税店に中国人が再び集団で現れ始めたのだ。中国人観光客の増加は数値でも確認された。今年1-3月期の中国人入国者数は約133万人で前年同期比26.6%増えた。3月だけで48万7623人が入ってきた。中国の高高度防衛ミサイル(THAAD)報復が本格化した2017年3月以降の月別基準で最大値だ。新韓金融投資のソン・ジュンウォン研究員は「今年の年間中国人入国者は前年比20.2%増の575万人に達するだろう」と予想した。

中国のTHAAD報復にも中国人観光客が増え始めたのは旅行スタイルが変わったためと分析される。中国も海外旅行経験者が増え個人自由旅行を好む人が多くなったというのが観光業界関係者らの説明だ。過去中国人観光客は真っ赤な旗の後ろについて数十人が列を作って歩いた。最近は異なる。2~3人、5~6人ずつの小規模グループで歩き回るスタイルが多い。ハナツアー関係者は「2016年までは団体観光中心だったが、最近は個人自由旅行が多い」と話す。彼らは中国の団体観光制限対象ではない。韓国に来るのに特別な制限はない。南山(ナムサン)ケーブルカーの駐車管理スタッフは、「過去にはあまり見られなかったミニバンや小型車に乗った小グループの中国人が増えてきた」と話す。彼らは韓国に個別に入国し、半日または1日旅行商品を購入して大型バスで観光したりもする。

◇免税店過去最大の売り上げ

企業の褒賞観光や事業目的で来る人たちも再び登場し始めた。中国最大の保険会社の平安保険の社員3700人は3月から相次ぎ韓国を訪問中だ。この会社は社員へのインセンティブを韓国観光に決めた。事業のため韓国に来た中国人も団体観光をする。ここに一部オフライン旅行会社を通じた小規模グループ観光客、免税店で大量購入する担ぎ屋もいる。

免税店売り上げは大きく膨らんでいる。韓国免税店協会によると先月の免税店売り上げは2兆1656億ウォンを記録した。前年同月比29.5%増加した。月間基準で2兆ウォンを超えたのは今回が初めてだ。新羅免税店を運営するホテル新羅は今年1-3月期の業績が大幅に好転したという。大信証券は「ホテル新羅の1-3月期売り上げと営業利益はそれぞれ1兆3592億ウォンと670億ウォンで前年同期比21%と52%増加しただろう」と分析した。株価も今年に入り34.6%上昇した。新世界免税店明洞店も1-3月期売り上げが20%増加するなど主要免税店の業績が良くなっている。免税店の大口顧客である中国人担ぎ屋に一般観光客まで加わり売り上げが増加したというのが免税店業界の分析だ。

◇「3不政策」は変わらず

モードツアー関係者は「中国系インバウンド業者(外国人の国内旅行を誘致・管理・担当する旅行会社)仕事が最近多くなった。韓国旅行需要が2年間抑制されてきたが一部が再び流入しているようだ」と話した。

中国は2016年末からTHAAD報復に出た。中国の放送で韓国の芸能人が追い出されたのが始まりだった。翌2017年3月中旬に報復は極に達した。韓国への団体観光を禁止した。オンライン旅行会社が韓国観光商品をすべて下げ、韓国に向かうチャーター機とクルーズ船はなくなった。団体観光のため必要な団体ビザ発給も中止された。これまで続いている「3不政策」だ。この影響により2016年に800万人を超えていた中国人入国者は2017年には416万人と半分になった。2017年4月の中国人訪問客は22万人にとどまった。