韓経:粒子状物質が解いたLPG車規制…現代・起亜・ルノーサムスンが三つ巴戦

  • 2019年3月27日

ルノーサムスンQM6

だれでも液化石油ガス(LPG)車を購入できる時代が開かれた。日増しに激しくなる粒子状物質が37年手つかずの規制をなくしたおかげだ。韓国は1982年にLPG車が認められてから世界で唯一タクシー、レンタカー、官用車、障害者用などだけに使用が制限された。今後は一般消費者でも乗れるようになり、しばらく減少傾向にあったLPG車が拡散する見通しだ。

◇上半期に一般向けソナタLPG発売

現代自動車と起亜自動車、ルノーサムスン自動車は一般向けLPG車市場を狙っている。現代自動車は上半期に第8世代新型ソナタの一般向けLPGモデルを発売する予定だ。現代自動車は21日に新型ソナタLPIモデルを発表したが、この車はレンタカーと障害者用だけで販売される。現代自動車は新型ソナタLPGモデルをタクシーとしては販売しないことにした。「ソナタ=タクシー」という認識を打破し高級さを感じられるようにするためだ。現代自動車関係者は「第8世代ソナタは開発時からタクシー向けの仕様を考慮していない。タクシー用としては既存の第7世代ソナタを継続して生産し販売する予定」と話した。

ルノーサムスンは韓国初の5人乗りLPGスポーツ多目的車(SUV)のQM6を上半期中に発売する計画だ。ルノーサムスンは2017年末からQM6のLPGモデルの開発を始めた。QM6のLPGモデルは韓国で販売する唯一のLPG版SUVになる見通しだ。ルノーサムスンは2014年に大韓LPG協会とともに既存のシリンダー型よりトランクスペースを40%ほど増やせるドーナツ型LPGタンクを開発したりもした。

起亜自動車は下半期にフルモデルチェンジを控えK5にLPGモデルを追加することを検討している。現代自動車と起亜自動車、ルノーサムスンの3社が各社代表モデルに一般向けLPGモデルを追加することで業界では減少傾向を見せる韓国のLPG車市場が活気を取り戻すと期待している。2012年に241万5000台だったLPG車販売台数は昨年203万5000台で6年間に40万台ほど減少した。同じ期間に自動車全体では430万台増えたのと対照的だ。

◇ガソリンと比べ24%安いLPG

LPG車の最大の長所は安い燃料費だ。3月3週目の全国ガソリン平均価格は1リットル当たり1376ウォン、軽油は1275ウォンだ。LPGは797ウォンでガソリンより579ウォン、軽油より478ウォン安い。LPG車を購入すると燃料価格差だけ得するとはいいがたいとの分析もある。ガソリン車と軽油車と比較しLPG車の燃費が落ちるためだ。

現代自動車の新型ソナタ基準でガソリン車の燃費は1リットル当たり13.3キロメートルなのに比べLPG車は10.3キロメートルだ。同じ1リットルでLPG車が3キロメートルほど少ないという話だ。自動車業界関係者は「燃費まで考慮すればガソリン車に比べLPG車の燃料費は平均24%ほど安い水準」と説明した。

LPG車の普及拡大が大気汚染緩和に寄与するという見通しも出ている。環境部によるとLPG車の排出ガス平均等級は1.86でガソリン車の2.51、ディーゼル車の2.77より親環境性が優秀なことがわかった。LPG車規制が廃止されれば2030年基準で微小粒子状物質(PM2.5)は最大71トン縮小されるだろうというエネルギー経済研究院の分析もある。

ガソリンスタンドに比べLPG充填所が不足していることがLPG車普及の最大の障害に挙げられる。昨年末基準で全国のガソリンスタンドは1万1769カ所、LPG充填所は2030カ所だ。ガソリンスタンド5カ所を過ぎてようやくLPG充填所1カ所と会えるという話だ。ソウルにあるLPG充填所は77カ所だけだ。