韓経:【コラム】長寿経済と魅力資本=韓国

  • 2019年3月13日

韓国で満65歳以上の人口比率が昨年14%を超えた。2025年には20%に達する見込みだ。現在平均82.7歳の期待余命も伸びると予想される。高齢者の人口が増えて寿命が伸びればビジネス方式や消費形態も変わるしかない。

最近は「長寿経済(longevity economy)」という言葉が登場した。引退の時期に入ったベビーブーム世代の人々が経済と消費を主導する現象をいう。格付け会社ムーディーズによると、昨年の米国の消費全体の43%が中高齢層によるものという。韓国でも60代以上の消費が増えている。

このような変化にどう対処すべきだろうか。学者はまずビジネスの観点で「シルバー産業の膨張」に注目する必要があるという。米MITエイジラボ創立者のジョセフ・カフリンは『老人のための市場はない』(原題:Longevity Economy)で「近いうちにすべてのビジネスがシニアビジネスに通じる時代がくる」とし「シルバー産業の成功要因は単なる『必要』を越えて根源的な『欲求』を読むこと」と主張している。

カフリンは高齢者向け携帯電話が市場に受け入れられそうだが、「高齢者でも使う携帯電話」という認識のため無視される事例を挙げながら、「高齢者も若者と同じように社会の一員として認められ、さまざまな欲求を満たすことを望む」と説明する。インターネットに慣れているベビーブーム世代ならなおさらそうだ。また「女性の声に耳を傾けるべき」と助言する。高齢者の世話をしたり家族全体の消費を計画して実行する人がほとんど女性であるため、女性の意見と要求を重視しなければいけないということだ。

長寿経済時代を眺める2つ目の観点は「個人の資産価値」を高めることだ。資産価値の2本の軸は経済的安定と肉体的健康だ。引退資産は専門家のサポートで蓄積できるが、健康問題はそれほど簡単でない。自分の時間と努力を投資し、どれほど管理するかによって各自の資産価値が変わる。

健康な肉体は外見、内面ともに美しくする。これはキャサリン・ハキム元ロンドン政治経済大教授がいう「魅力資本(erotic capital)」の一つの要素でもある。魅力資本は持って生まれた容貌だけでなく、身体的な健康と社会的な情熱を含む概念だ。体重管理を徹底した「魅力的な人」がそうでない「非好感型人物」より月給を15%も多く受けて早く昇進するという調査結果もある。

健康に長く生きながら魅力的に年齢を重ねるのはすべての人の夢だ。その夢をかなえる新しいサービスが出現し、これを通じて自身の魅力資本を高める個人が増えれば、長寿経済の未来もそれだけ明るくなるだろう。