韓経:【コラム】有名無実な韓国の地域拠点空港

  • 2019年3月7日

忠清北道(チュンチョンブクド)は2014年に清州(チョンジュ)空港の活性化に向けイースター航空と業務協約を結んだ。協約によりイースター航空は清州空港を拠点とすることにした。5年が過ぎたいま拠点空港という言葉は色あせた。昨年イースター航空の清州就航路線は全体の9.1%にとどまった。協約を結んだ2014年の11.7%よりむしろ減った。

こうした状況を意識し、国土交通部は5日にフライ江原(カンウォン)、エアプレミア、エアロKの3社に新規航空運送免許を交付し、「拠点空港最小3年維持」の条件を付けた。これに反すれば免許取り消しなどの措置を取る方針だ。

専門家らは3年さえ過ぎれば拠点空港という単語が色あせるとみている。これに先立ち免許を受けた航空会社が地方空港を拠点にするとしながら地方路線を減らしたケースが多いからだ。韓国空港公社によると清州に拠点を置いたイースター航空は昨年清州就航路線を3473便運航した。同社が運航した3万8226便のうち9.1%にとどまる。清州空港の年間利用客は2016年を基点に2017年が257万1551人、昨年が245万3596人と減っている。チェジュ航空の済州(チェジュ)路線の割合は2014年の46.6%から昨年は40.2%に減った。金海(キムヘ)空港が拠点であるエアプサンの金海路線の割合も同じ期間に51.4%から46.5%に減少した。

航空会社が地方路線を縮小するのは地方空港の利用客が不足しているためだ。昨年襄陽(ヤンヤン)空港の利用客は3万7000人にとどまった。2002年の開港当時に予測した166万人を大きく下回る。年間878万人と予想された務安(ムアン)空港の利用客は昨年54万3000人だけだった。事業費1100億ウォンが投入された蔚珍(ウルチン)空港は需要が少なく完工もできないまま旅客用の代わりに飛行教育場として使われている。2017年基準で韓国国内の空港15カ所のうち11カ所が慢性赤字だ。襄陽空港は2017年の年間赤字だけで118億5700万ウォンに達した。

一部の専門家は、政府が自治体や有力政治家の嘆願などに振り回され航空免許を乱発していると指摘する。ある専門家は「利用客が少なく赤字は明らかだが3年を『耐えろ』という形、政府が航空免許を出すために拠点空港、地方空港活性化などもっともらしい名分を掲げている」と指摘した。