韓経:【社説】大韓民国は最悪の安保状況に備えているのか

  • 2019年3月5日

大韓民国の安保がますます懸念される状況に追いやられている。昨年6月の米朝首脳会談を契機に韓米合同演習が相次ぎ中断または縮小され、核心であるキーリゾルブ演習とフォールイーグル演習まで終了した。ハノイでの米朝首脳会談決裂で北朝鮮の核・ミサイル抑止力をさらに強化しても足りない時に反対に進んでいるのだ。北朝鮮は非核化初期段階も履行していないのに韓国の安保だけが崩れるのではないかとの懸念は大きい。

国防部はきのう2つの訓練の終了を発表し、「新たに用意された連合指揮所演習と調整された野外機動訓練があるので連合防衛態勢は問題がない」とした。果たしてそうだろうか。図上演習または大隊級以下の小規模部隊訓練では全面戦争に備えられないというのは軍事専門家でなくも簡単にわかる。コンピュータを活用してシミュレーション訓練をするのは実際の野戦で手足を動かしてみるのと大きな違いがある。しっかりとした訓練をしない軍隊は強軍になれない。スポーツ選手が体力訓練だけして実戦訓練なく試合に出るのと違わない。

さらに心配なのはトランプ米大統領が韓米安保を「費用」の観点で見ている点だ。彼は一昨日「韓国との演習を望まない理由は費用を節約するため」と述べた。韓国としては深刻な安保不安要因に違いない。米国政権のこうした方向に対して韓国政府がどのような説得努力をしたのか気になる。大韓民国の確固とした安保よりは北朝鮮との「関係改善」を優先視して訓練縮小と中断を防ぐどころか呼応しているのではないのか確かめなくてはならない。

昨年の9・19南北軍事合意により韓国軍の国防対応力が大きく鈍ったところに韓米合同演習体系の弛緩まで加わるのは看過できる問題ではない。北朝鮮が核・ミサイルなど非対称戦力で圧倒的な優位にある状況で在来式戦力まで弱くなる場合どのようなことが起きるかは考えただけでもぞっとする。

北朝鮮が核廃棄を拒否しどうしても「核保有国」の地位を認められようとする本心を明確にした状況で大韓民国の一方的な防衛力低下はどんな方法を動員しても防がなければならない。韓国政府は最悪の安保状況が迫る場合にどのように対応するのか国民に明確かつ詳細に明らかにする必要がある。