M&A加速、大物CEOと対話…大きな絵を描くサムスン電子副会長(1)

  • 2015年2月25日

李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長は24日、ソウル獎忠洞の新羅ホテルで、世界最大電子決済サービス企業PayPalの共同創業者であり世界的スタートアップ(新生ベンチャー企業)投資専門家のピーター・ティール氏と会い、情報技術(IT)と金融が結びつくフィンテック、ビッグデータ、共同ベンチャー投資案などについて幅広く議論した。サムスンの主力事業と直接的な関係がない分野だ。ほとんどが未来の事業だ。

サムスン電子グローバルマーケティングの責任者である洪元杓(ホン・ウォンピョ)社長とティール氏の韓国内私募ファンドを運営するクレッシェンドエクイティパートナーズのイ・ギドゥ韓国代表も同席した。金融分野に関心が多い李副会長がティール氏に会い、共同でベンチャー投資をするという観測が出てくる理由だ。

今回のミーティングは、サムスン電子が18日にモバイル決済分野のスタートアップの米ループペイを買収するなど攻撃的なM&A(企業の合併・買収)に動いている中で開かれ、注目を集めた。

李副会長は世界最大の家電見本市CESと来月初めにスペイン・バルセロナで開催される「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」に出席しない代わりに、グローバル企業の最高経営責任者(CEO)に会い、サムスンの未来事業に関与している。テレビ、スマートフォン、半導体など当面のキャッシュカウ(主収益源)は各分野の社長に任せ、自身は未来の絵を描くのに集中しているということだ。

父の李健熙(イ・ゴンヒ)会長が入院した昨年5月以降の李副会長の動きをみると、こうした傾向が明確だ。李副会長が会った人物を振り返ると、サムスンの未来が見えてくる。李副会長は昨年7月、米国サンバレーでティム・クック・アップルCEOに会ったのに続き、昨年9月には韓国を訪問したサティア・ナデラ・マイクロソフト(MS)CEOと会談した。その後、サムスンはアップルと米国以外の国でスマートフォン特許訴訟をすべて撤回することにし、マイクロソフトとも特許紛争を終結することで合意した。消耗的な訴訟戦から抜け出し、未来に集中できる力を備蓄したのだ。サムスンの関係者は「訴訟を終結するのに李副会長の役割が決定的だった」と伝えた。