韓経:ブルームバーグ「北核兵器来年100個」…韓国国防白書は「北朝鮮=敵」削除

  • 2019年1月16日

北朝鮮が非核化交渉中にも核兵器生産を拡大し、現在も進行中という分析が提起された。2020年には北朝鮮の核兵器数が最大100個まで増加し、イスラエルの約80個を超えかねないというのが米国の専門家らの警告だ。日本国内でも核保有国としての北朝鮮に対する懸念が高まっている。こうした中、国防部は15日に発刊した「2018国防白書」で「北朝鮮(政権と軍)は敵」という表現を削除した。

◇北朝鮮非核化、疑問は大きくなるが…

ブルームバーグは現地時間14日、「北朝鮮の核開発計画が静かに発展する、トランプに対する圧迫」という見出しの記事で、現在北朝鮮の核爆弾が15個前後に達すると推定した。ブルームバーグは衛星写真分析と情報当局の話を総合してみると北朝鮮が核実験中断以降もロケットと核弾頭を早く大量生産してきた可能性が高いと伝えた。

北朝鮮は「4・27板門店(パンムンジョム)宣言」直後の5月末に豊渓里(プンゲリ)核実験場を爆破した。豊渓里核実験場は2006年10月から昨年9月まで6回の核実験を行った場所だ。これに対し米国の北朝鮮核専門家らは「北朝鮮がこれ以上必要でない核実験を中断しただけで核凍結を履行したのではない」と指摘している。

米政府機関である軍縮協会は昨年北朝鮮が年間6~7個以上の爆弾を生産できる核分裂物質を大量生産していると推定した。その上で「推定をめぐり不確実性が非常に高いが、2020年までに(北朝鮮の)核弾頭規模は20~100個に達する恐れがある。こうなればイスラエルの水準を超えることになる」と予想した。非拡散専門家であるメリッサ・ハナム氏は、「彼ら(北朝鮮)の核とミサイル開発が鈍化したり止まったという兆候はない。むしろ新たな段階に到達した」と話した。ブルームバーグは「最近の報告書は北朝鮮が(寧辺核施設を含め)ウラン濃縮疑い施設2カ所を継続して稼動してきたということを示した」と伝えた。

◇韓国政府は北朝鮮の核能力把握もできない

北朝鮮の非核化の約束に対する疑いは日本でも広がっている。在日米軍司令部(USFJ)は先月末に制作した動画で北朝鮮を核保有宣言国と規定し、核兵器保有量を15個以上だとの見方を明らかにした。

米国の官民と日本の懸念は北朝鮮の非核化と関連して韓米政府の具体的なロードマップがない点を批判したものというのが専門家らの解釈だ。東国(トングク)大学北朝鮮学科のコ・ユファン教授は「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)という最終目標を提示し核凍結のような初期・中期目標を交渉議題に上げるべきだったのにそうでなかった点を指摘するもの」と説明した。

北朝鮮の核能力に対する韓国政府の認識に対しても批判の声が出ている。15日に発刊した国防白書で国防部は北朝鮮の核能力と関連して2016年と同じ評価を入れた。「核兵器を作れるプルトニウム50キログラムほどを保有したと推定され、高濃縮ウラン(HEU)も相当量保有したと評価される」とだけ記載した。

これと関連し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は今年の新年の辞で「核を生産、実験、使用、拡散しない」と明らかにした。核実験はすでに中断したので核凍結と非拡散を2回目の米朝首脳会談の交渉カードとして提示したものというのが専門家らの分析だ。金正恩は既存の核兵器廃棄は交渉対象ではないと主張した。

トランプ大統領が金正恩との2回目の会談を推進しながら米国の安全を脅かす長距離弾道ミサイルを除去するのに注力し、北朝鮮を暗黙的に核保有国と認定するのではないかとの懸念が出ている背景だ。