韓経:韓国ネイバー、日本進出10年目に「LINE」で結実…今度は欧州へ

  • 2019年1月11日

韓国大手インターネット企業のネイバー(NAVER)は全体売り上げの35%ほどを海外で上げている。2011年6月に日本でリリースしたスマートフォンメッセンジャー「LINE(ライン)」の功労が大きい。LINEの月間アクティブユーザー数(MAU)は日本だけで7500万人、世界では1億6500万人に達する。日本を越えて台湾、タイ、インドネシアなどでも人気が高まっている。最近、簡便決済、インターネット銀行、暗号通貨などの機能を拡大しながら「金融プラットホーム」への変身を図っている。

ネイバーは海外事業で実を結ぶまで10年以上の時間を切歯腐心した。設立2年目の2000年、ネイバージャパンを設立した後は検索やコミュニティ、ブログなどを相次いでリリースしたが、どれも苦杯をなめた。

李海珍(イ・ヘジン)ネイバー創業者は「国内市場が非常に小さいので海外で何か作り出してこそ生き残ることができると考えた」とした。「最下位を抜け出すことができず、地団駄を踏む現地職員と夜中に酒を飲み苦しんだのが1回や2回ではなかった」と打ち明けた。

相次ぐ失敗の経験は海外消費者の指向を徹底して分析するようになる一種の「刺激剤」となった。日本ユーザーの相当数はLINEを「日本会社が作ったメッセンジャー」と思って使っている。李氏は「韓国の“速度”と日本の“きめ細かなサービス”がシナジー効果を出したことがLINEの成功を作った」と自評した。

ネイバーが開発した韓流芸能人の動画サービス「V LIVE(ブイライブ)」、カメラアプリ「SNOW(スノー)」、漫画サービス「Naver Webtoon(ネイバーウェブトゥーン)」などもアジア圏を中心に人気が高まっている。韓国内で中壮年層が愛用している「BAND(バンド)」は、最近米国10代の青少年の間で授業情報シェアアプリとして使われて予想外の人気を集めている。

最近、李氏が最も力を入れている地域は欧州だ。周囲に「欧州は最後に残った未開拓地」とよく話している。李氏は昨年ネイバーの登記理事から退いた以後、グローバル投資責任者(GIO)という肩書だけを維持している。主にフランスに滞在しながら未来投資先の発掘に注力している。

ネイバーは2016年、現地ベンチャーキャピタル(VC)の「Korelya Capital」と提携して2億ユーロ(約250億円)規模のファンドを作って投資している。

2017年にはフランスの人工知能(AI)研究所「ゼロックス・リサーチセンター・ヨーロッパ」も買収した。高級AI研究人材80人余りを有する研究所だ。李氏は「A級人材の確保が非常に重要だが、韓国まで連れくることはできず海外研究所を作っている」と説明した。

李氏は「北米と欧州は一度は必ず挑戦するべき『夢の市場』」としながら「時間がどれほどかかるか分からないが、成功できなくても後輩に意味ある踏み石になるのではないかと思う」と話した。反グーグル情緒が強いフランスを拠点とし、攻略するなら欧州は十分に挑戦し甲斐のある市場だというのが彼の分析だ。