韓経:韓国農心、米国東部に「第2ラーメン工場」…米シェア、日本勢に次いで3位

  • 2019年1月11日

韓国大手食品メーカーの農心(ノンシム)が米国に2つ目の工場を作る。米国で急増するラーメンの需要に合わせてカナダと中南米市場を本格的に攻略するためだ。農心関係者は10日、「米国東部ワシントンDCの近くにラーメン工場を作るために敷地を物色している」としながら「敷地が確定し次第、年内に着工する予定」と明らかにした。

農心は2005年、米国カリフォルニア州ロサンゼルス(LA)近郊のランチョクカモンガに5万1500平方メートル規模の工場を建設し、辛ラーメン、ユッケジャンカップラーメン、ノグリ、ジャパゲティなどの生産を始めた。その後、辛ラーメンなどの人気が高まり、現在はLA工場の生産量が米国全体の需要に追いついていない状況だ。農心の米国法人売り上げは2015年1億5600万ドル(約169億円)から昨年2億2500万ドルへと、過去3年で44.2%急増した。昨年末基準で米国ラーメン市場における農心の市場シェアは15%で3位を記録した。

農心は既存の米国工場が西部にあることを考慮して2つ目の工場は東部地域に作ることにした。農心関係者は「米国第2工場はLA工場とほぼ同じ規模で総投資額は約1億ドルを考えている」と話した。

農心が米国東部に新たなラーメン生産工場を作ることにした背景は、LA工場だけでは米国現地の需要増加に追いつかなくなってきたという判断による。白人・黒人など米国主流市場で辛ラーメンの売り上げが本格的に伸びていて、先制的な対応に出たという分析だ。

辛ラーメンは2013年に米国内で4000店舗を展開しているウォルマートに韓国ラーメンとして初めて入店した。これを足がかりにし、白人や黒人など主流社会が主に訪れるウォルマート、コストコ、クローガーなど大型スーパーでの昨年の農心の売り上げは1億3200万ドルで1年前(9850万ドル)に比べて34%急増した。農心の昨年の米国法人売り上げ(2億2500万ドル)の半分以上を占めている。農心は韓人スーパーなどでの売り上げより米国人が主に訪れるスーパーでの売り上げが増えたことに関連し、農心のブランドが着実に根付いていると判断している。

◆米国とカナダ、カバー可能

農心は米国現地の需要増加に合わせて先月LA工場の増設を終えた。5本のラインを、1年間の工事の末に6本のラインに拡大した。その結果、年間のラーメン生産能力が5億個に向上した。農心関係者は10日、「当初の予想より米国市場の需要が急増していて、LA工場に第7ラインを設置しようとしたが、市当局から追加の増設は難しいと通知を受けた」とし「そのため米国全域をカバーできる新たな工場を作ることにした」と説明した。昨年の売り上げが2億8000万ドルだった中国では4つの工場を稼働させている反面、最近中国法人の売り上げの80%まで上昇した米国には工場が1つしかない。

農心関係者は「米中部都市も調べているが、今後カナダ市場まで考慮して東部に重きを置いている」と話した。ワシントンDC近郊などの敷地を物色中だという。農心が米国東部に工場を作れば、LAからニューヨーク、ワシントンDC、ボストン、シカゴ、フィラデルフィアなど東部の主要都市への物流費も削減できるという判断だ。

◆海外進出、さらに加速

農心は海外市場への進出を加速する計画だ。韓国のラーメン市場(年間2兆ウォン、約1938億円)が停滞状態を持続しているところに、オットゥギなどライバル企業の低価格攻勢などで国内市場で成長の突破口を見つけるには限界があるためだ。

食品業界関係者は「低い出生率が長く続いたことでラーメンの主消費層である10~20代の数が減り、家庭簡便式(HMR)など競争力のある食品が次々と市場に出回るようになり国内ラーメン市場は停滞している」とし「農心が米国と中国に現地工場を拡大しているのはこのため」と説明した。

1971年に米国に初めてラーメンを輸出した農心は1994年に米国法人を設立した。ラーメンや菓子類を現地生産しているが、主力はラーメンだ。農心は米国中部と東部で大規模なロードショーを開いて販促活動を行ってブランド広報に力を入れている。農心の米国ラーメン市場シェアは2008年2%から昨年15%に急騰した。日本の東洋水産(46%)と日清(30%)に続き3位にランクインした。

農心関係者は「2つ目の米国工場が成功裏に建てて、米国で2位のラーメン会社になるのが当面の目標」とし「米国を基点にカナダと中南米市場も徐々に攻略していきたい」と話した。

農心は今年の海外売り上げ目標を昨年より16%多い8億8500万ドルとしている。