韓経:投資心理冷え込み…米国債・円・金へ「ラッシュ」

  • 2019年1月7日

グローバル投資資金が米国債、日本円、金など安全資産に間接投資する金融投資商品に流れ込んでいる。年初から証券市場の変動性が拡大すると、株式投資による損失を最小化しようとする投資家が関心を見せているというのが証券業界の説明だ。

◇米国債投資商品に集まる資金

米国債に投資する上場指数ファンド(ETF)は最近グローバル市場で資金を集めている。米資産運用会社のブラックロックが米国債7~10年物価格により収益率が決定されるよう設計した「iシェアーズ7-10年物国債」には3日の1日だけで16億7900万ドル(約1821億4800億円)が純流入した。

この日はアップルが2019年度1-3月期(2018年10~12月)の業績推定値を前日に大きく引き下げた影響でグローバル証券市場が一斉に調整を受けた日だ。満期20年以上の米長期国債に投資する「iシェアーズ20+年国債」にもこの日11億2100万ドルが集まった。

この2つのETFはこの3カ月間(4日基準)にそれぞれ4.44%と7.09%の収益率を上げた。10年満期米国債金利は昨年11月8日の年3.2382%から4日には年2.67%まで急落した(国債価格上昇)。

「TIGER米国債10年先物」「KODEX米国債10年先物」など韓国の証券市場に上場されたETFを通じても米国債に間接投資できる。昨年8月に上場した「TIGER米国債10年先物」の1日平均取引代金は昨年11月が3980万ウォン、12月が5220万ウォン、今月が4日までで1億6150万ウォンと着実に増加している。このETFは4日1万390ウォンで取引を終え昨年9月から3.38%上がった。

◇「円・金投資に注目」

円の価値が上がると収益率が高くなる商品も目を引く。円・ドル相場は昨年11月13日の1ドル=113.96円から3日に107.75円と5.45%下落した。「TRUE円先物ETN」と「TIGER日本円先物ETF」などが韓国証券市場で円に間接投資できる代表的商品だ。

追従指数騰落幅の2倍ほどで損益が決定されるレバレッジ商品もある。「TIGER日本円先物」と「TIGER日本円先物レバレッジ」はこの1カ月間に7.89%と15.98%の収益を出した。

円高は当分続くだろうという見通しが多い。KB証券エコノミストのムン・ジョンヒ氏は「円・ドル相場は昨年3月に記録した直前底点104.7円が支持線になるものとみられる。市場不確実性が高まれば100円台まで円高が進む可能性もある」と予想する。

金ETFの人気も高まっている。昨年10-12月期S&P500指数が約17%下落する間にニューヨーク商品取引所(COMEX)で金価格は7%上昇した。米運用会社ステー ストリートグローバルアドバイザースが運用する金ETF「SPDRグローバルシェアーズ」では先月26日に6億4300万ドルが入ってきた。1日純流入規模では2年来の最大だ。

韓国証券市場に上場された「KODEXゴールド先物(H)ETF」の1日平均取引代金は昨年11月の6億5040万ウォンから12月に9億7650万ウォン、今年に入って22億5400万ウォンに急増した。サムスン証券グローバル株式チームのキム・ドヒョン 首席研究委員は、「今年グローバル証券市場は悪材料が出るたびに衝撃を受ける流れが現れる可能性が高い。こうした時貴金属は損失を防げる良い代案だ」と話す。

「金融所得総合課税対象になる恐れのある高額資産家が債券、貴金属、通貨などに投資するETF購入を希望する時には海外市場に上場されたETF投資も考慮してみる必要がある」というのが専門家らの説明だ。国内市場に上場された債券、貴金属、通貨ETFに投資すれば差益が配当所得に分類され金融所得総合課税対象になる。

これに対し海外ETFの売買差益は総合所得に含まれない譲渡所得とされ、22%の単一税率で課税される。譲渡所得は年間250万ウォンまで非課税となる。