韓経:【社説】韓国「輸出6000億ドル突破」に隠された危険要因

  • 2019年1月3日

韓国政府は輸出が昨年過去初めて6000億ドルを突破したことに意味を付与した。「国土面積世界107位、人口27位にもかかわらず輸出は世界6位を守った」と自評した。輸出増加率5.5%は世界貿易増加率の約4%に比べ良好な数値という点も前に出した。

しかしその裏を見れば懸念すべきことはひとつやふたつではない。まず輸出増加率が前年の15.8%に比べ3分の1近く落ち込んだ上にますます鈍化傾向を示している。輸出主力業種の不振のためだ。輸出全体の約5分の1を占める半導体輸出も27カ月ぶりに減少に転じた。そうでなくても生産、消費、投資など主要経済指標に一斉に赤信号が灯ったのに半導体を中心にした輸出まで落ち込むならば並の問題ではない。

これに加えて世界経済の成長鈍化の兆し、韓国の最大輸出相手国である米国と中国の貿易戦争など対外環境も不安だ。米国と中国が貿易交渉に入ったが、両国間の貿易対立がどのように展開するのか予測するのは容易ではない。2国間の貿易戦争が再び激しくなるなら韓国の輸出は大きな打撃が避けられない。対中輸出のうち中間財が80%近い割合を占めている韓国としては中国の対米加工貿易が減ればその衝撃をそのまま抱え込むほかない。自動車、鉄鋼、石油化学など伝統主力輸出産業が後退しているところに新興国の金融不安も悪材料として潜伏している。

危機は近づいているのに「革新成長」「規制革新」は特別な進展なくスローガンばかり騒がしい。画一的な労働時間短縮で納期日を合わせられないなど企業は大きな困難に出会っている。韓国政府が輸出投資活力促進団を作るというが、それに先立ち労働時間短縮の鎖から解くのが順序だ。政府は「輸出6000億ドル突破」の中に隠された危険要因を直視し、未来の収益源を育て産業競争力を強化する対策作りに総力を尽くさなければならないだろう。