韓経:GM「韓国研究法人がSUV・CUV開発ハブ」…10年間生産量保障

  • 2018年12月19日

産業銀行が韓国GMの研究開発法人分離賛成に転じたのは大きく2つの理由のためと分析される。まず韓国GMが研究開発法人を分離した時に生産法人と研究開発法人ともに営業利益を増やせるという韓国GMの事業計画書が妥当だという結論を下してだ。また、韓国GM研究開発法人の研究開発活動に韓国の自動車部品メーカーが参加することでこれら中小企業の収益多角化と成長が期待できると判断してだ。ただ金融界の一部では「自動車と造船産業に水がきているので櫓を漕がなければならない」という文在寅(ムン・ジェイン)大統領の発言後に産業銀行が態度を変えたとみている。

◇「韓国の部品メーカーに助けになる」

韓国GMは10月19日の株主総会で、産業銀行の同意なく研究開発法人分離案件を通過させた。産業銀行は1週間後の26日に韓国GMの研究開発法人分離案件決議の効力停止抗告状をソウル高等裁判所に提出した。ソウル高裁は一般的な予想を破り先月韓国GMの研究開発法人分離効力停止の決定を下した。韓国GMは研究開発法人分離にブレーキがかかったことからすぐ産業銀行に研究開発法人分離事業計画書を提出した。

産業銀行の李東傑(イ・ドンゴル)会長は「該当事業計画書の妥当性検討を外部専門機関に依頼した。検討の結果、韓国GMの生産法人と研究開発法人を分離した際に2つの法人の業績と負債比率が改善するなど経営安定性が強化される側面があった」と説明した。産業銀行は法人分離関連契約当事者ではないため本案訴訟勝訴の可能性が低いという点も考慮された。

産業銀行は今回の韓国GMの研究開発法人分離が部品メーカーの成長に寄与すると期待している。李会長は「GMの要請により具体的な数値を明らかにすることはできないが、部品供給量が増加し生産誘発効果が期待される」と話した。

産業銀行が韓国GMの研究開発法人分離に賛成する代わりにGM本社は新設法人をグローバル次元で準中型スポーツ多目的車(SUV)とクロスオーバー多目的車(CUV)の拠点に指定し最小10年間維持することにしたためだ。追加研究開発量も確保することで合意した。韓国GMは国内販売用軽自動車と小型SUVだけ開発してきたが法人分離を契機にグローバル市場用モデルも開発する計画だ。

◇労組説得がカギ

産業銀行が仮処分申し立てを取り下げたことで韓国GMは研究開発法人分離手続きを再開した。年内に分割手続きを最大限早く進めて実質的な法人分割と別途法人設立を終える計画だ。韓国GMはデザインと研究開発部門関連人材3000人ほどを生産法人に分割し「GMテックコリア」を新設する予定だ。

韓国GMは10月19日に臨時株主総会を開き分割計画書を承認した後、今月3日に法人を分離する計画だった。だが裁判所が先月末に産業銀行の仮処分申し立てを受け入れブレーキをかけ法人分離手続きは全面的に中断された。

韓国GM労働組合は19日午前と午後に4時間ずつの部分ストを行うことにした。労組関係者は「労組を抜いたまま行われた産業銀行と会社の交渉を認めることはできない。総ストを含めた強力な闘争に出るだろう」と話した。ただ中央労働委員会は先月30日に韓国GM労組が提起した2次争議調停申し立てに行政指導決定を下した。労組が争議権を確保できていない状態で違法ストに出ることになる。

労使対立が再び高まり韓国GMの経営正常化作業が再び不透明になるのではないかという観測も出ている。北米地域で大規模人材構造調整に入った米GM本社が「過激な労組」などを名分に掲げ韓国から「段階的撤退」に転じるのではないかとの懸念は止まらずにいる。