韓経:二次電池利益率、トヨタやポスコ抜く…「ポスト半導体」狙う

  • 2018年12月4日

LG化学従業員が忠清北道梧倉のバッテリー工場で生産された二次電池製品をチェックしている(写真=LG化学提供)

二次電池企業は電気自動車市場の拡張によりこの数年間で急速に規模を拡大してきた。会社全体の売り上げから二次電池事業の実績だけ個別に集計できるCATL、サムスンSDI、LG化学の3社の売り上げは2014年から昨年まで毎年18.45%増えた。今年に入ってからは速度がさらに速まっている。毎四半期平均前年同期比45.38%の売り上げ増加率を示した。

昨年まで営業損失と利益が繰り返され疑いをもたれていた収益性も今年に入り急速に改善している。

◇改善された収益性

サムスンSDIで二次電池事業を担当するエネルギーソリューション部門は昨年7-9月期まで毎四半期営業損失を出していた。昨年10-12月期から黒字に転じ、今年7-9月期には1389億ウォン(約141億円)の営業利益を出した。7-9月期の営業利益率は7.21%で、自動車・鉄鋼業種で世界最高水準の収益性を誇るトヨタの7.92%、フォルクスワーゲンの8.51%、ポスコの9.32%などの後をぴったり追っている。

中国で多くの量を生産・販売するCATLの営業利益率は18.98%で、競合企業よりはるかに高い。業界関係者は「電気自動車の主要市場である欧米に比べ安い人件費と中国政府の補助金などが、CATLが大幅に高い営業利益率を上げられる秘訣」と説明した。

二次電池企業の収益性改善には製品価格反騰と原材料費用減少などが影響を及ぼしたと分析される。2014年に平均2689ウォンだったサムスンSDIの小型電池(電気自動車バッテリー+携帯電話用バッテリー)価格は2016年に2367ウォンまで落ち、昨年は2529ウォンと反騰した後、今年7-9月期には2737ウォンに上がった。現代車証券のカン・ドンジン研究員は、「電気自動車市場が急速に成長しバッテリー企業の価格交渉力が高まったため」と話した。

二次電池の核心素材のひとつであるコバルト価格も今年4-6月期には1キログラム当たり平均87.71ドル(ロンドン金属取引所基準)で取引されたがグローバル素材企業のグレンコアなどが増産に出て7-9月期には1キログラム当たり65.72ドルに落ちた。

◇「電気自動車市場、年間160%成長」

二次電池販売量は電気自動車市場の成長と密接に関連している。グローバル市場調査会社SNEリサーチが予想した2020年の世界の電気自動車販売台数は850万台だ。昨年の販売台数368万台の2.3倍に達する。市場が年平均160%成長してこそ現実になる。非電気自動車業種と金融投資業界では「非現実的」という評価も出ている。

だが電気自動車業界従事者の考えは違う。「最近のような雰囲気なら十分に可能だ」と確信を持って話す。自動車産業の主導権が予想より速く電気自動車市場にシフトしている点を根拠に提示する。

ドイツのフォルクスワーゲンは先月16日に電気自動車部門に5年間で300億ユーロ(約3兆8663億円)を投資すると発表した。電気自動車企業として新たに生まれ変わるという意志を示した。フォルクスワーゲンは2025年までに欧州内で生産する自動車の17~20%を電気自動車にする計画だ。米ゼネラルモーターズ(GM)は大規模構造調整計画を発表し事業の中心を電気自動車に置くというビジョンを提示した。

◇「ポスト半導体」最有力

主要な二次電池業者が布陣する韓中日3カ国では二次電池が第4次産業革命以降に「産業のコメ」として浮上した半導体のバトンを引き継ぐだろうとの期待が大きい。こうした期待から主要二次電池企業の株価は昨年各国の証券市場で高止まりした。今年香港証券市場に上場したCATLを除き、パナソニック、BYD、LG化学、サムスンSDIの4社の昨年の平均株価上昇率は53%に達した。昨年の急上昇の影響などで今年に入ってからは株価が調整を受けているが中長期的には見通しが明るいと分析される。

サムスン証券のオ・ヒョンソク投資戦略センター長は「二次電池企業のバリュエーション(業績比の株価水準)がとても高まりグローバル証券市場の調整があった10月以降いくつかの銘柄が下落傾向を示した。しかし製造業種で半導体を除きほぼ唯一高成長している業種だけに中長期的に証券市場でプレミアムを受けるだろう」と話した。

二次電池産業は雇用誘発効果も大きいと評価される。サムスンSDIとLG化学の7-9月期末基準の従業員数が期間制労働者含め1万3971人で、昨年末より11.32%増えた。業界関係者は「市場が急速に成長し最近の二次電池業界では人材確保競争が激しい。研究開発、営業、マーケティング分野を網羅して経験があったり専攻した人は高い年俸で就職する雰囲気」と話している。