韓経:韓国造船業に陽光?…中小造船会社は「酷寒期」

  • 2018年11月12日

韓国の中型造船会社のうち7-9月期に船舶受注に成功したのは8隻を受注した全羅南道海南の大韓造船1社だけだ。同じ期間に船舶を建造して発注元に引き渡した中型造船会社も大韓造船(3隻)と釜山の大鮮造船(1隻)の2社にとどまった。今年韓国の造船業は7年ぶりに中国を抜いて年間受注量で世界1位を取り戻す見通しだが、現代重工業と大宇造船海洋、サムスン重工業の造船ビッグスリーを除いた中型造船会社は受注不振の中で生き残りを心配しなければならない境遇だ。

◇後退する中型造船会社

輸出入銀行海外経済研究所が11日に明らかにしたところによると、今年に入り7-9月期まで韓国の中型造船会社10社(韓進、STX、城東、大韓、SPP、大鮮、韓国ヤナセ、ヨンス、マステック、サムガンS&C)の受注業績は43万6000CGT(標準貨物船換算トン数)で前年同期比26.2%減った。受注額も前年より38.1%減少した7億5000万ドルにとどまった。

同じ期間に造船ビッグスリーを含む韓国の全船舶受注実績は前年同期比70.5%増加した950万CGTに達した。受注額も39.2%増え189億9000万ドルに達する。今年の船舶受注増加分の大部分をビッグスリーが持っていった格好だ。

中型造船会社の立ち位置はますます狭くなっている。2010年に39億5000万ドルを受注し韓国造船市場で12.6%のシェアを記録した中型造船会社の7-9月期のシェアは3.9%、7億5000万ドルにとどまった。上半期に法定管理(会社更生法)に入った城東造船海洋はギリシャ企業から獲得したタンカー5隻の受注が取り消されるなど手持ち工事量が底をついた状態だ。残りの中型造船会社も受注不振の余波で経営難に陥っている。

◇ようやく獲得した受注まで断念

海運業界が単位当たり運送コスト削減と環境規制対応次元から大型船舶を主に発注しており中型造船会社の収入源自体が減っていることが受注不振の最大の原因に挙げられる。今年7-9月期まで中型造船会社が主に建造した1万DWT(載貨重量トン数)級船舶発注量は693万CGTで昨年より8.7%減少した。

中型造船会社は銀行の保証忌避により、苦労して獲得した受注まで断念している。昨年11月にSTX固城造船所を買収したサムガンS&Cは欧州企業から中型タンカー4隻を受注したが前払い金返還保証(RG)を受けられず8月に受注が取り消された。STX造船海洋も同じ月にRG問題で7隻のタンカー受注契約が水の泡となった。

RGは造船会社が注文を受けた船を引き渡せなくなった場合に備えて銀行が発注元に前払い金を代わりに弁済する保証人になることをいう。船主はRG発行を確認した後で最終契約に署名する。これの発給を受けられなければ受注契約は自動的に取り消される。金融圏は中型造船会社が船舶を市場価格より低い価格で契約を結んだ「低価格受注」と判断しRG発行を拒絶している。

中型造船業界はRG発行規制から緩和してほしいと訴える。中型造船会社が集まる慶尚南道と昌原市なども韓国政府と産業銀行などに積極的なRG発行を要請した状態だ。RG発行問題は産業通商資源部が今月中に発表する造船業活性化対策にも含まれるという。中型造船会社の営業担当役員は「船舶機資材企業など協力会社の相当数が倒産する危機。警備艇と特殊船など政府発注船舶建造を中型造船会社に任せるなど政策的な支援が切実だ」と話している。