韓経:サムスン、フォルダブルフォン早ければ来年初めに発売…ウェブ、ユーチューブ、カカオトークを同時に

  • 2018年11月8日

<蝶の羽根のようなフォルダブルディスプレー>サムスン電子の高東真IM部門長(社長)が7日にサンフランシスコで開かれた「サムスン開発者カンファレンス(SDC)2018」で基調演説をしている。後方大型画面内の蝶は手帳のように折りたためるフォルダブルフォンを象徴する。(写真=サムスン電子)

「これがモバイルディスプレー技術の未来です。私たちは数十万回たたんで広げても耐えられる新しい形態のディスプレーを開発しました」。

7日、米サンフランシスコの大型イベント展示場のモスコーンセンター。サムスン電子米国法人モバイル担当常務のジャスティン・デニソン氏が洋服のポケットから「インフィニティ・フレックス・ディスプレー」を取り出すと開発者は一斉に歓声を上げた。このディスプレーはサムスン電子が来年上半期に発売する「フォルダブルフォン」に搭載する製品だ。

デニソン氏は「折りたたんだ時もスマートな厚さを維持するためAM型有機ELディスプレーの厚さを画期的に減らした」と強調した。

◇サムスン、フォルダブルフォン開発大詰め

サムスン電子が画面を折りたたみできるフォルダブルフォンに搭載するディスプレーとユーザーインターフェイス(UI)などを初めて公開した。「ワン(one)UI」と名付けられた新たなUIはフォルダブルフォンを含め来年から発売する多くのサムスン製スマートフォンに搭載される予定だ。簡潔に整頓されたアイコンと可読性を高めた画面配置が特徴だ。

サムスン電子はワンUIを搭載したインフィニティ・フレックス・ディスプレーによりフォルダブルフォンの便宜性が大きく高まると期待している。サムスンのフォルダブルフォンは画面をたためばスマートフォン、広げればタブレットPCとして使用できる手帳形の製品だ。たたんだ状態で外側のディスプレーで使っていたアプリは画面を広げても内側の大きなディスプレーで自然に続けられる。

複数のアプリを一度に実行する「マルチタスク機能」も既存のスマートフォンより強化した。内側の大きな画面ではインターネットブラウジング、動画視聴、メッセンジャー使用など3つのアプリを同時に使える。

サムスン電子はグーグル、フォルダブルフォン基本ソフト(OS)とUI開発にも協力している。この日の会場にはグーグルなどが参加するフォルダブルフォン関連セッションも設けられた。開発者が今後サムスンのフォルダブルフォンに最適化したアプリを製作できるようサポートするためだ。

◇ファーウェイやLGエレクトロニクスなども競争に加勢

サムスン電子が初めてフォルダブルフォンUIなどを公開し、世界のスマートフォンメーカー間でフォルダブルフォン開発競争が本格化する見通しだ。先月末に中国のディスプレースタートアップのロヨルは世界で初めてフォルダブルフォン「フレックス・パイ」をサプライズ発表した。サムスン電子は「世界初」のタイトルは中国企業に奪われたが、製品の完成度を高めフォルダブルフォン市場を主導することにした。

ロヨルのフォルダブルフォンは画面を折りたたむと4インチのスマートフォン、広げると7.8インチのタブレットとして活用できる。広い画面を通じて文書作業や動画、ゲームなどを楽しめるようにしたのが特徴だ。曲がる画面は20万回以上たたんだり開いたりできる耐久性を備えたというのが同社の説明だ。

来年からはファーウェイ、ZTE、レノボなど中国メーカーとLGエレクトロニクスなども多様な形態のフォルダブルフォンを相次いで発売する予定だ。ファーウェイは8インチ画面が内側に折りたたまれるインフォルディング方式のフォルダブルフォンを出すという。レノボはディスプレーが外に折りたたまれるアウトフォルディング方式のフォルダブルフォンを準備していると推定される。

LGエレクトロニクスは来年1月に米ラスベガスで開かれる世界最大の家電見本市CES2019でフォルダブルフォンを一部公開するものと業界は予想する。画面ベゼルなどを最小化し没入感を高めた製品を開発しているとされる。

フォルダブルフォンはスマートフォン利用者に新たな経験を提供するという期待を与えている。利用者が大きな画面を通じ、ゲームや映画など多様な動画メディアを躍動感あるように楽しめるとの観測が出ている。

◇スマホ市場の起爆剤になるか

フォルダブルフォンはスマホ業界で10年余りぶりとなる「革命的」デザイン変化を意味する。2007年にアップルの「iPhone」が誕生しタッチスクリーンスマートフォンへ大きな外形変化を経たように、携帯電話市場は再び新たな転換点を迎えた。主要スマートフォンメーカーがフォルダブルフォン開発に努める理由だ。

こうしたフォルダブルフォンが成長の限界に至ったスマートフォン市場の新たな突破口になれるだろうか。既存のスマートフォンはMP3プレーヤー、電子辞典、ナビゲーションなどの市場を吸収した。フォルダブルフォンもタブレットやノートブックPC利用者を引き込むことができるとの見方は多い。ストラテジーアナリティックスはグローバルフォルダブルフォン販売台数が来年の320万台を始まりに2022年には5010万台に達すると予想した。

これに対しフォルダブルフォンが既存スマートフォン市場を根こそぎ変えることはできないだろうとの見通しも出ている。関連ソフトウェアとコンテンツ市場がともに開かれなければならないためだ。サムスン電子がフォルダブルフォンの実物公開に先立ちUIとコンテンツ、アプリ開発などを強調した背景だ。

フォルダブルフォンの高い価格も問題だ。フォルダブルフォン価格は最小180万~200万ウォン以上になる見通しだ。消費者が財布を簡単に開くかは未知数だ。