韓経:韓国、今年の成長率予測値6年ぶり最低…潜在成長率下回る

  • 2018年10月19日

韓国銀行(韓銀)が18日に発表した「2018-19年経済展望」には韓国経済に対する悲観的な見方があちこちに反映された。

韓銀はまず今年の経済成長率予測値を7月発表当時の2.9%より0.2%低い2.7%に下方修正した。これは2012年(2.3%)以来6年ぶりの最低水準となる。2012年は欧州財政危機で輸出に影響が生じた時期だ。

2.7%は韓国の潜在成長率(2.8-2.9%)を下回る数値でもある。潜在成長率は一国が持つ生産要素をすべて投入し、物価上昇など副作用なしに出すことができる成長率をいう。通常、実質成長率が潜在成長率を下回れば不況の信号と受け止められる。

韓銀は「2.7%なら潜在成長率と0.1%の差しかなく、堅実な成長の範囲にあるとみることができる」と説明するが、低成長基調が強まる信号ではないか疑ってみるべきという指摘もある。ソウル大経済学科のキム・ソヨン教授は「経済成長のモメンタムが見られず、潜在成長率自体が落ちるのではという意見もある」と指摘した。

韓銀は成長率下方修正の主な理由に対外環境の不確実性拡大を挙げた。米国と中国の貿易紛争が激化し、金融市場の変動性が高まったことで、貿易環境が悪化したということだ。

しかし国内の環境も厳しい。韓銀は今回の展望で設備投資の増加率を-0.3%と提示した。7月の予測値発表では1.2%増としていた。建設投資は7月の発表で0.5%減と見込んでいたが、今回の予想では減少幅が2.3%にのぼると修正した。半導体やディスプレーなど電子業種で年内に予定していた投資を来年以降に先延ばしする事例が増えたというのが韓銀の説明だ。

雇用も悲観的な見方が強まっている。韓銀は今年1月、年間就業者を前年比30万人増と予想していたが、4月に26万人、7月に18万人、今回は9万人と大幅な下方修正を続けた。当初の予想の3分の1水準に減ったのだ。韓銀関係者は「製造業の不振が予想以上に長引き、宿泊・卸小売などサービス業にも悪影響を与え、夏の猛暑も雇用不振につながった」と話した。民間消費(2.7%)と輸出(3.5%)の増加率は従来の予想を維持した。

韓銀は来年の成長率を2.7%と予想した。今年よりは悪化しないという診断だが、このままでは厳しいという意見も出ている。