韓経:韓国造船業に解氷期?…船舶価格・運賃上昇、発注も増加

  • 2018年10月19日

造船業の景気を表す3大指標、新造船価(新しく建造する船舶価格)、海運会社の運賃、船舶発注量が同時に上昇している。造船会社の収益性を左右する新造船価が3年ぶりの最高水準となった中、韓国造船会社は今年の受注実績でも7年ぶりに中国を抑えて世界トップを取り戻す見通しだ。

海運会社の運賃上昇→船舶発注量の増加→新造船価の上昇という好循環構造が形成されれば、造船業況の回復ペースはさらに速まるという分析が出ている。しかし米中貿易紛争による貿易量減少が懸念されるほか、厚板など原材料価格の上昇、不安定な労使関係などは不安要因に挙げられる。

◆コンテナ船・LNG船価格が上昇

造船・海運市況分析機関クラークソンリサーチによると、新造船価指数は7月128、8月129、9月130と毎月1ポイントずつ上昇した。今年1月(125)と比較すると8カ月間で5ポイント上昇した。新造船価指数は1988年1月の船舶建造費用を100として価格を比較して算定される。指数が100より大きいほど船価が大きく上昇したことを意味する。

新造船価指数は今月に入って130にとどまっているが、造船業界は上昇の可能性が高いとみている。まず輸出入貨物を運ぶコンテナ船の需要が増えている。今年1-9月のコンテナ船発注は493万7708CGT(船舶建造難易度を考慮して換算したトン数)と、すでに昨年の発注量(360万8164CGT)を超えている。マースク(デンマーク)、MSC(スイス)、CMA CGM(フランス)などグローバル海運会社が超大型コンテナ船を発注し、規模拡大競争に入った結果だ。1万3000TEU(1TEU=20フィートコンテナ1個)以上の超大型コンテナ船の新造船価は1億1400万ドルと、昨年(1億700万ドル)より6%(700万ドル)上昇した。2015年(1億1600万ドル)以来の最高水準だ。

環境規制の影響で世界的に消費が増加している液化天然ガス(LNG)運搬船の需要も造船業景気のプラス要因に挙げられる。クラークソンは3月、今年と来年のLNG運搬船発注予想隻数をそれぞれ37隻、39隻と提示したが、先月それぞれ55隻、61隻に上方修正した。2020-2023年に毎年平均46隻、2024-2027年には毎年平均56隻のLNG運搬船発注があると予想している。

CIMB証券のファン・ギョンジェ研究員は「今月末までに韓国の造船所に残る15隻のLNG船オプション契約(船主が同じ船舶を追加発注)行使が終われば、今より新造船価が7-8%上昇するだろう」と述べた。

需要の増加でLNG運搬船の運賃も急上昇している。2015年から昨年まで3万-4万ドル台だったLNG運搬船の平均運賃は昨年10-12月期から上昇し、今年7-9月期には8万2000ドルまで上がった。クラークソンは昨年2億9200万トンだった世界LNG物流量が今年は11%増の3億2400万トンになると予想している。

◆楽観論に警戒も

3大指標の改善にもかかわらず、造船業の回復を楽観するのは早いという指摘もある。今年1-9月の世界の船舶発注量は2114万CGTと前年同期(1873万CGT)比10%以上増えたが、2013年(4100万CGT)と比較すると半分ほどにすぎない。2016-17年の受注急減の影響で今年は造船会社の仕事が減り、中小部品・資機材会社の倒産・廃業も相次いでいる。船舶の大型化で城東造船海洋、STX造船海洋など中小型造船会社は依然として受注できず苦しんでいる。

船価の上昇は続く見込みだが、2000年代半ばのような好況期が訪れる可能性は低いという見方もある。崔鍾球(チェ・ジョング)金融委員長はこの日の造船業業況点検会議で「2016年の受注急減による建造量不足の影響で部品・資機材会社が経営難を迎えている」とし「貿易紛争による貿易減少、鋼材価格の上昇などのリスクも排除できない」と指摘した。