年間10兆ウォンを医療観光に使う中東、韓国の病院が口コミで人気

  • 2015年3月4日

ソウル大病院が委託運営するアラブ首長国連邦(UAE)王立病院。(写真提供=ソウル大病院)

「ソウル大病院やセブランス病院の人々はどこにいるのですか?」

2日(現地時間)午後、「韓国・クウェート ビジネス・フォーラム」が開かれたクウェートのバヤン宮殿。両国企業家間の交流を活発化させるために設けられた同日の行事で、クウェート側参加者は韓国の病院に対して大きな関心を見せた。これに先立ち同日午前、クウェートのリージェンシーホテルで開催された医療保健セミナーにも数百人のクウェート人が集まった。

関東(クァンドン)大国際聖母病院のキ・ソンワン企画室長は「中東で韓国の病院は好評価を受けている。このため政策的な後押しさえあれば医療業が第2の中東神話の主役になれる可能性がある」と話した。

大統領経済使節団にソウル大病院と関東大国際聖母病院が含まれた理由だ。投資説明会に参加したアンガン病院(脊椎関節専門)のイ・ヘジ主任は「韓国で手術を受けて帰ったクウェート人による口コミで韓国の病院に対する関心が大きくなったようだ」と話した。

ラブコールを受けているのは病院だけではなかった。医療機器を専門的に取り扱っている「ドクターサプライ」は事業を一緒にやりたいというクウェート人バイヤーが多く、選ばなくてはならないほどだった。同社のアン・スンギュ代表は「運動量が不足しているクウェート人の特性上、腰の保護ベルトのようなものが必要だという予想が的中した」と説明した。2002年に設立されたドクターサプライは骨や関節手術後に血液循環を助ける機器を開発して国内市場シェアトップを独走している。

アブダビ商工会議所の資料によると、アラブ首長国連邦(UAE)の国民が毎年海外医療観光に使う金額は2兆2000億ウォン(約2400億円)を超える。サウジアラビアやクウェート、カタールまで含めると、中東の人々が1年に海外で使う医療費だけで10兆ウォン以上になると推定されている。該当国政府は海外医療費を支援している。だが、UAE国民はドイツや英国などをより好む傾向がある。地理的に近いうえ、外国人診療制度が整備されているからだ。UAE人が海外で使った医療費のうち、韓国の病院のシェアは0.7%ほどにとどまっている。

このような劣勢を挽回するために、韓国の病院も中東事業を強化している。2011年、アブダビにある脊椎センターの委託運営に韓国の病院が真っ先に入った。2012年にはボバース記念病院がドバイ保健庁傘下のリハビリ病院を担当することになり、ソウル大病院も昨年UAE王立病院であるラアス・アル=ハイマ委託事業者に選ばれた。昨年ソウル聖母病院はUAEのVPSヘルスケアグループとアブダビ・ドバイに検診センターを作ってがんセンターを設立するという内容の了解覚書を結んだ。