韓経:【コラム】「韓独製造連合軍」が必要だ

  • 2018年10月4日

いまから150年前の1868年。日本で明治維新が起きた。3年後の1871年にはドイツで最初の統一がなされた。統一ドイツの主役はプロイセンの鉄血宰相ビスマルク。同年12月23日に100人ほどの日本の指導者で構成された岩倉使節団が先進文物見学のため欧米に向かった。米国、英国、フランスなどを経て1873年3月15日にビスマルクに会った。長く欧州の辺境だったドイツを一気に中心に立たせたのがビスマルクだ。彼はドイツ統一に続き普仏戦争でも勝利し欧州を驚かせた。

ビスマルクから富国強兵に対する話を聞いた岩倉使節団は帰国後にこれを実行に移した。その後ドイツを国家発展のモデルとした。それからわずか20年ほど後に日本はアジア唯一の強大国に浮上した。日清戦争に続き日露戦争でも勝利した。その本質にはドイツとの協力が背景にある。各種制度と技術を導入して近代化に成功した。いまでも日本企業はドイツとの協力を重視する。140年ほどの歴史を持つ世界的な工作機械メーカー独ギルデマイスターと日本の森精機が統合しDMG森精機として再出発したのがその一例だ。

◇日中がドイツに学ぶ理由

それから1世紀がはるかに過ぎたいま、ドイツに学ぶのに最も先を行っている国は中国だ。中国の製造業発展戦略「製造2025」はドイツの「インダストリー4.0」(第4次産業革命)をベンチマーキングしたものだ。中国は毎年30~40社のドイツの核心技術企業を買収している。

最近になって独アーヘン工科大学、フラウンホーファー研究所などに所属する教授や研究員らが相次いで韓国を訪れている。ドイツの先端技術を紹介し、これを移転するためだ。時には同等なパートナーとして韓国と協力しようとする動きもある。

9月中旬にはアーヘン工科大学のトーマス・グリス教授とフラウンホーファー研究所グループ長のイ・テホン氏らアーヘン地域の関係者らが訪韓し、韓独自動車産業協力セミナーを開き未来自動車に対して議論した。

11月8日にはソウルでフラウンホーファー研究所韓国事務所開設10周年を記念してドイツ技術セミナーが開かれる。ドイツから約20人の専門家が訪韓し、スマートセンサー、先端素材、スマート生産技術など第4次産業革命関連技術を紹介する。

◇危機突破に向けた韓独協力が緊要

ドイツは100点の国ではない。ディーゼルゲートなどのさまざまな問題を抱えている。だが自動車、自動ギア、電信機、発電機、長距離ロケット、テレビ、ブラウン管、電子顕微鏡など多くの近代文明の利器がドイツやドイツ人によって開発された。ゲッティンゲン大学はノーベル物理・化学賞受賞者だけで40人を輩出した。これは日本全体のノーベル物理・化学賞受賞者の2倍を超える数字だ。

これからは韓国がドイツとの協力に積極的に取り組まなければならない。製造業強国であるドイツが製造業競争力をさらに強化するためにしている努力をしっかりと把握し、このうち必要な内容を韓国の現実に合わせて受け入れる必要がある。

特に伝統製造業が危機を迎えている韓国は製造分野で「韓独連合軍」を作ることを検討する必要がある。産業の根が深いドイツと瞬発力に優れた韓国企業が協力すれば次世代製品を生産できる。ドイツと協力して成功した事例がすでにあちこちに現れている。アーヘン工科大学と協力して複合素材接着関連新技術を開発したユニテックもそのひとつだ。協力方法は多様だ。この問題に対し真剣な議論が必要な時点だ。製造業の墜落をこれ以上放置してはならない。

キム・ナクフン/専門記者