韓経:平壌首脳会談を控えて…米国が北朝鮮制裁違反で安保理緊急招集

  • 2018年9月17日

18-20日の第3回南北首脳会談を控え、米国が北朝鮮制裁の手綱を引いている。

対北朝鮮制裁を議論するため17日に国連安全保障理事会の緊急会合を招集したのに続き、同盟国と軍艦を投入した海上積み替え取り締まりを始める。ポンペオ国務長官も「国連の制裁履行が北朝鮮非核化努力の核心」と強調した。南北関係の改善が北朝鮮の非核化より速く進んではいけないというメッセージを投じたという解釈だ。

◆対北朝鮮制裁の手綱を握る米国

米国は6日、2014年のソニー・ピクチャーズに対するハッキング容疑を受けている北朝鮮のハッカーを起訴し、13日には北朝鮮情報技術(IT)人材の海外送出に関与した中国・ロシア所在の北朝鮮「偽装会社」と同社の北朝鮮人運営責任者を独自制裁リストに含めた。

17日の国連安保理の緊急招集は対北朝鮮制裁の延長線にある。ロシアなど一部の国が対北朝鮮制裁を妨害するのを防ごうという狙いと解釈される。米国のヘイリー国連大使は13日、対北朝鮮制裁を監視する安保理対北朝鮮制裁委員会の報告書の内容がロシアの圧力で修正されたとしてロシアを非難した。

ロイター通信は、今年の国連安保理報告書に北朝鮮が核・ミサイルプログラムを中断せず、国連の輸出関連制裁を違反したという内容が含まれていたと伝えた。北朝鮮に入る船から船への積み替えが急増し、一部はロシアの関与が疑われるという内容もあったと指摘した。ロシアはこの報告書の採択に反対している。

ウォールストリートジャーナル(WSJ)は14日、米国が海上で北朝鮮の国連安保理制裁違反の監視も強化することにしたと報じた。海上で船から船への違法積み替えを取り締まるための措置だ。米国主導の下、英国、豪州、ニュージーランド、カナダをはじめ、韓国、日本、フランスが多国籍連合に参加し、監視活動には軍艦や軍用機までが投入されるという。WSJは横須賀に駐留する米軍指揮艦「USSブルーリッジ」に50人以上の同盟国要員が結集する予定だと伝えた。結集の時期は具体的に言及されなかった。

◆北朝鮮まで一帯一路を拡張する中国

米国が対北朝鮮制裁を強化する半面、中国政府は対北朝鮮制裁が解除される時期に備えて北朝鮮進出を急いでいる。北朝鮮と国境が接している遼寧省政府が一帯一路(陸上・海上シルクロード)事業の一環として北朝鮮と鉄道・道路・ネットワークを連結する作業を推進することにした。

サウスチャイナモーニングポストによると、遼寧省政府は最近「一帯一路、総合試験区建設案」という開発計画文書を作成した。文書には、北東アジア情勢が好転する状況を活用して北朝鮮、韓国、日本、モンゴルを一つにする「北東アジア経済回廊」を構築し、この地域を共同運命体とする案がある。具体的に丹東-平壌(ピョンヤン)-ソウル-釜山(プサン)間の鉄道と道路、ネットワークをつなぐ事業が提示された。丹東は北朝鮮との経済交流の中心の中国国境都市。

中国の李克強首相も5月に日本で開催された韓日中首脳会議当時、ソウルと新義州(シンウィジュ)、中国を連結する鉄道建設の可能性に言及した。それ以降、鉄道など北朝鮮関連の大型インフラ事業の青写真が中国政府レベルで出てきたのは今回が初めて。

この文書には中央政府に建議して「適切な時期」に丹東に特区を設定し、黄金坪経済区と丹東貿易区を中朝貿易協力の重要な手段として活用するという計画も盛り込まれた。ただ、専門家の間では、北朝鮮の非核化問題を解決するための明確な突破口が用意され、対北朝鮮制裁が緩和されるまで、中国の大規模な対北朝鮮経済協力の実現は難しいという見方が多い。