「ドラマ・芸能強国」日米市場に食い込むKフォーマット

  • 2018年9月6日

来年1月に米FOXテレビで放映予定の米国版『覆面歌王』のリハーサルシーン。

2016年8月に韓国の芸能番組『花よりおじいさん』をリメークした『Better Late than never』が米NBCで放映された。韓国の芸能番組フォーマットを使った番組が米国の地上波で放映されたのは初めてだった。当時は単発で終わり米国市場に定着するには時期尚早という見方が多かった。2年過ぎたいま雰囲気は完全に変わった。米国版『花よりおじいさん』はシーズン1の人気を受け1~2月にシーズン2を放映した。昨年韓国ドラマで初めて米地上波ABCチャンネルで放映された米国版『グッドドクター』もシーズン1に続きシーズン2を作っている。来年1月には米国版『覆面歌王』の『The Masked Singer』が米国FOXテレビで放映される。

韓国の芸能番組、ドラマの企画コンセプトと構成、制作方式などをまとめた「Kフォーマット」が米国や日本などコンテンツ強国に根を下ろす兆しだ。中国や東南アジアに輸出される程度からいまでは米国や日本などに相次いで販売され話題を呼んでいる。5日にアジア最大規模の放送マーケット「BCWW2018」(9月4~7日、ソウル・COEX)に参加した米国版『覆面歌王』を制作したスマートドッグのクレーグ・プレスティス代表は、「韓国フォーマットは他国のフォーマットをまねた派生作水準にとどまらず新鮮で独特だ。K-POPや料理など韓国文化全体の地位が高まっているだけにいまがKフォーマット輸出の適正な時期だ」と話した。

◇「多様な世代が楽しめて魅力」

2010年に101万ドルにすぎなかったKフォーマット輸出額は2016年に5000万ドルを超えた。2017年には6000万ドルに達したと推定される。2015年8カ国だったKフォーマット輸出地域も15カ国に増えた。こうした雰囲気を反映するようにBCWWと連係行事にはプレスティス代表だけでなく日本版『グッドドクター』を制作したフジテレビの久保田哲史氏ら3000人に達する内外のフォーマット制作者が参加した。

Kフォーマットのまた別の魅力としてプレスティス代表は「家族親和的」な要素を挙げた。「覆面歌王を見ればだれでも楽しめる家族親和的な面があります。多様な世代が楽しめなければ大きな規模のショーはできませんが、ほとんどのターゲット層が狭くて難しいです。しかし覆面歌王は8歳から80歳まで楽しめ、規模がはるかに大きくできました」。

このおかげで米国版覆面歌王は舞台規模、衣装などさまざまな面で韓国版よりさらに華麗になった。彼は「エミー賞受賞者から名誉の殿堂に上がった人まで舌を巻くほどの大物が舞台に上がる」と紹介した。

◇韓国の脚本水準も「卓越」評価

日本でもKフォーマットが韓流ブームに再び火を付けている。ドラマ『グッドドクター』は米国だけでなく日本でも先月からフジテレビで放映されている。この作品は初回から10%台の視聴率を記録した。木曜夜10時台のフジテレビのドラマが初回で2桁の視聴率を記録したのは2年ぶりだ。山崎賢人、上野樹里ら有名俳優も出演している。久保田氏はこれに先立ち『未生』『シグナル』もリメークした。彼は「ドラマは脚本だと考えるが韓国の脚本は水準が高い。文化的違いがあっても米国などに比べると少なくてリメークしやすい」と説明した。また「シーズン1が終わった後にシーズン2を積極的に検討するだろう」と明らかにした。

米国と日本はコンテンツ強国のため一度フォーマットを輸出すれば他の国の制作会社に連鎖的に輸出できる可能性も高い。プレスティス代表は「米国などで世界的にコンテンツが共有されれば韓国のフォーマット産業規模がさらに大きくなるだろう。米国市場で見て学んだものを韓国のコンテンツと再び組み合わせてアップグレードする機会としても作用するだろう」と強調した。