韓経:【社説】韓国企業全体に泥を塗るパワハラ経営、これ以上あってはならない

  • 2018年8月29日

大企業オーナー2世が「パワハラ」により代表理事職を辞任することがまた起きた。創業者の三男である大熊製薬の尹在勝(ユン・ジェスン)会長が社員に暴言を浴びせた内容の録音ファイルが一昨日暴露されたのだ。尹会長はメディアに送った立場文で「経営の一線から退き自粛の時間を設ける」と謝罪したが波紋は簡単には鎮まりそうにない。

公開された録音ファイルには、尹会長が業務報告する社員に「精神病者××じゃないのか」「おい、この××め。なんでそんなやり方なんだ」などの暴言を浴びせる声が含まれている。しかもこのファイルは外部暴露用ではなく普段から会長の指示事項をしっかり把握しようと会議内容を録音しておいたもののひとつとみられるという元役員の証言も出てきた。常習的だったという話だ。経営資質以前に人格的に問題があるという批判は避けられない。

だれであれ高い地位にあるから目下の人をぞんざいに扱う権利は決してない。雇用主と被雇用者の間を主従関係と考える前近代的経営者はこれ以上居場所はない。オーナーのパワハラに遭った人の精神的被害だけでなく該当企業と株主、役員社員にまで大きな被害をもたらす。大熊製薬の株価は2日間で3.3%下落した。一部では不買運動の話まで持ち上がるほどだ。これまで反面教師にできる事例は多かったのに会社代表がオーナーリスクを自ら招いたことに弁解の余地はない。

忘れたころに繰り返される一部オーナー2世・3世のパワハラを見るたびに黙々と経営に専念してきた企業家は力が抜けるだろう。一部のパワハラが反企業感情をあおるたき付けになり、これを口実に政府が干渉し政界は過剰な規制立法に出る。韓進一家のパワハラのためにジンエアーの役員社員2000人が一時働き口の心配したのはついこの間のことだ。

オーナー経営者であるほど自重自愛し役員社員を尊重する時に企業がさらに成長できるのが最近だ。故具本茂(ク・ボンム)LG会長のような企業家の模範事例がいくら多くても「ドジョウ」1匹が底泥を巻き上げかねない。ごく少数の逸脱が企業全体のイメージを損ねることがこれ以上あってはならない。