韓経:スイス流通最大手に売却される韓国の化粧品メーカー

  • 2018年7月25日

皮膚科医出身のアン・ゴンヨン代表が設立したコウンセサンコスメティックがスイス最大流通企業のミグロスグループに売却される。仏ロレアルの「スタイルナンダ」買収を契機にKビューティーの潜在力に注目したグローバル企業が韓国の化粧品会社に相次いでラブコールを送っている。

24日の投資銀行業界によると、アン代表は化粧品ブランド「ドクターG」で知られるコウンセサンコスメティックの保有株式(特殊関係人の株式含む)51%をミグロスグループに売却することで合意した。価格は約300億ウォンでされる。ミグロスグループの化粧品原料専門子会社のミベルAGが買収主体で25日に本契約を結ぶ。

皮膚科専門医であるアン代表はコウンセサン皮膚科医院の代表院長だ。皮膚疾患専門医として蓄積したノウハウを化粧品事業に連結するため1999年にコウンセサンコスメティックを設立した。

ミグロスがコウンセサンコスメティックを買収するのは中国の化粧品市場攻略の足がかりを用意するためだ。投資銀行業界関係者は「中国進出が至上課題であるグローバル企業に韓国の中小化粧品会社は『橋頭堡』の役割をできる魅力的な買収対象。コウンセサンコスメティックに続く第3、第4のスタイルナンダが登場するだろう」と話した。

コウンセサンコスメティックはアン・ゴンヨン代表の名前のイニシャルから名付けた独自の化粧品ブランド「ドクターG」で有名な会社だ。ドクターGの日焼け止めクリームはコストパフォーマンスの良い商品と口コミが広がり成長の足がかりを用意した。韓国ではCJオリーブヤング、イーマートトレーダース、AKプラザ、ブーツ、CUを通じて保湿製品とトラブル緩和用化粧品などを売っている。中国ではワトソンズとマニングス、米国ではウォルマートとノードストロームなどに入店している。

昨年の売り上げは連結基準で287億ウォン、営業利益は21億ウォンだった。売り上げの半分を海外で稼ぐ。化粧品天国の香港で最も大きな売り上げを出している。2008年末には韓国の皮膚科化粧品で初めて100万ドル輸出を達成した。

フォーチュン選定の500大企業のひとつである欧州流通大手のミグロスがコウンセサンコスメティックを買収するのは、流通網に皮膚専門プライベートブランド(PB)品目を拡大すると同時に中国進出の橋頭堡を確保するためだ。ミグロスはスイスと隣接するリヒテンシュタイン、フランス南東部地域で最大の流通会社だ。大型マートとスーパーマーケット、コンビニエンスストアなど1098カ所に達する流通チャンネルに銀行やクレジットカードなど金融系列会社も抱えている。90社の子会社を通じ化粧品から生活用品、電子製品、ガソリンスタンド、書店まで2万件に達するPB商品を保有しており、世界最大のPBのひとつに挙げられる。社会的責任を重視して協同組合形態を維持し、酒とたばこを売らず公定価格運動を行う会社としても有名だ。スイスの人口720万人のうち200万人ほどがミグロス協同組合会員だ。

ミグロスもロレアルやユニリーバなどグローバル化粧品企業と同じく中国の化粧品市場に進出しようとして失敗した経験がある。グローバル化粧品ブランドが中国市場で力を発揮できないのは、「企画→開発→生産→マーケティング」の製品発売全過程を定形化されたシステムで進めたため中国の若い女性層特有の複雑な好みの変化に追いつけなかったためと分析される。

韓国の化粧品会社はほとんどが従業員50~100人の中小企業だが、中国女性のトレンドをしっかりと把握して素早く対応することに強みがあるとの評価を受けている。グローバル企業が数十件の自社ブランドで製品をじゅうたん爆撃するように市場に放出するのと違い、マスクパック、アイクリームなど特定商品に集中して強固な現地販売網を構築したのも魅力だ。コウンセサンコスメティックブランドのドクターGも中国法人を設立した後「皮膚科医師が開発した皮膚特化商品」という旗印を掲げて認知度を高めてきた。