韓経:サムスン、1.5倍速いDRAMを世界で初めて開発…ギャラクシーS10に搭載

  • 2018年7月18日

次世代モバイルDRAM

サムスン電子が超高解像度(UHD)映画14本を1秒で転送できる次世代モバイルDRAMを世界で初めて開発した。データ処理速度が既存製品より50%ほど速く、第5世代(5G)スマートフォンと自動運転車システムなどに主に使われる予定だ。サムスン電子はこの製品を世界最大のメモリー半導体工場である京畿道(キョンギド)の平沢(ピョンテク)工場で量産することを決めた。NAND型フラッシュを生産するという戦略を約1年ぶりに修正したもので、世界のDRAM市場需給に少なくない影響を及ぼしそうだ。

◇最小1年リードする技術力

サムスン電子は17日、10ナノメートル(1ナノメートル=10億分の1メートル)級8ギガビット(Gb)LPDDR5DRAMを世界で初めて開発したと発表した。高仕様スマートフォンと自動運転車などに特化したDRAMだ。2014年に8GbLPDDR4DRAMを開発してから約4年で1段階進化したDRAMを出した。半導体業界ではSKハイニックス、米マイクロンなど競合企業より最小1年以上リードする技術と評価した。10ナノ第1世代技術として開発されたが、量産段階ではさらに微細な作業が可能な10ナノ第2世代工程技術に発展し生産性がさらに高くなるとの分析も出ている。

量産は早ければ今年末から可能なものとされる。業界では来年初めにサムスン電子が出す「ギャラクシーS10」シリーズのような戦略スマートフォンにこの製品が最初に搭載されるという見通しも出した。

新たに開発されたDRAMは最新のプレミアムスマートフォンに使われているモバイルDRAMより1.5倍速い速度で動作する。1秒に51.2GBのデータを転送できる速度だ。消費電力も既存製品より最大30%まで減らした。スマートフォンの性能とバッテリー使用時間をともに引き上げられるという意味だ。サムスン電子メモリー事業部のハン・ジンマン専務は「セル領域の単位当たり管理区域をさらに細分化して高速動作を検証する回路を装着するなどの技術革新でデータ処理速度を高め電力消費を減らすことができた」と説明した。

サムスン電子はこの製品がスマートフォンと自動運転車用システムなどに主に使われると予想している。スマートフォン用DRAMと自動車用DRAMの2種類のモデルで発売される。サムスン電子は来年5G通信が本格化し人工知能(AI)技術がさらに発達すればLPDDR5DRAMのような高性能DRAM需要が大きく増えると予想している。通常は量産段階で公開していた新製品を開発段階で電撃公開した理由も世界のスマートフォンメーカーと自動車メーカーにDRAM革新技術を知らせるという意図との分析が出ている。

◇DRAM供給量増やすか

次世代DRAMを平沢工場で生産することに決めたことにも関心が集まる。サムスン電子はこの日「平沢半導体工場の最新ラインで次世代DRAMラインナップの適時量産体制を構築する」と発表した。増設投資が行われている平沢半導体第1ラインの2階の空間で高性能DRAMを生産するという意味だ。1年前に増設投資決定を下した当時にNAND型フラッシュを生産しようとしていた内部戦略を変更したのだ。世界1位のDRAMメーカーであるサムスン電子のこうした生産戦略がグローバル半導体市況にどのような影響を及ぼすのかに対しても世界のセットメーカーが神経を尖らせている。昨年基準でサムスン電子のDRAMシェアは45%に達する。

サムスン電子関係者は「具体的な平沢工場のDRAM生産量はまだ決まっておらず、今後の市場需要により変わることがある」と説明した。業界では第1ライン2階の生産設備がすべてDRAM設備になることもあると予想した。第4次産業革命のような技術革新が進み世界のDRAM需要は拡大しているが、これに対し供給は追いついていないためだ。