円キャリーの代わりに「ユーロキャリートレード」…世界投資家「作戦変更」(2)

  • 2015年3月13日

◆「新興国の変動性拡大」懸念も

ウォールストリートジャーナルによると、3000億ドル(約337兆ウォン)規模の資金を運用するイートンバンスは最近、ユーロを借りてインドルピー建ての国債とインドネシアルピア建ての国債を大量に買った。今インド通貨に1000万ドルを投資すれば1年に60万ドル稼げるというのがイートンバンスの計算だ。

アジア地域の大型ヘッジファンドのダイモンもユーロを借りてインドとインドネシア資産に投資した。バークシャーハサウェイのウォーレン・バフェット会長も最近、バークシャーハサウェイの初のユーロ建て債券発行でユーロキャリートレードに合流した。中国企業がユーロ安を活用し、ユーロ建て債券を相次いで発行して投資するのも同じ脈絡だ。

一部のユーロキャリートレード資金は米国金融市場へ向かっている。ユーロ建て社債の平均金利は年1%台序盤で、ドル建て社債の平均金利の年3%台を大きく下回る。

ユーロキャリートレード資金は新興国の経済成長にプラスの役割をするが、新興国金融市場の変動性を高めるという指摘も出ている。USB資産運用ストラテジストのガネシュ氏は「年内に米国が利上げしたり、ECBの量的緩和で欧州景気が回復すれば、ユーロキャリートレード資金が急激に抜ける可能性がある」と指摘した。

国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事もこの日、独ベルリンで開かれた行事で、「欧州連合(EU)と米国、日本など各国中央銀行の異なる通貨政策がグローバル経済を危険に陥れるおそれがある」と述べた。

▼キャリートレード=相対的に金利が低い地域で資金を借りて金利が高い地域の株式や債券などに投資し、収益を得る取引。その間、主に代表的な低金利国の日本円や米ドルなどが調達通貨だったが、最近はユーロを活用したユーロキャリートレードが増えている。