韓経:【社説】総長の空白避けられないソウル大の恥ずかしい自画像

  • 2018年7月10日

法人化6年が過ぎたソウル大が史上初の事態に陥った。総長最終候補者が公式任命直前に落馬し、トップ空白事態が避けられなくなった。今回の事態は、表面的には総長候補推薦委員会と理事会の総長候補者に対する手抜き検証から始まった。しかし、蓋を開けて見れば、総長候補をめぐる派閥争いとずさんな選出制度などが重なり、このような惨事は予想されていたという分析もある。

ソウル大は2011年末に独立法人になった。教育部の統制から開放されて、世界的な教育・研究機関に変身するためだった。人事・組織・財政などで破格的な自立権が保証された。これを通じて世界的な大学に飛躍する足がかりを用意しなければならなかったが、そうできなかった。

期待とは正反対に、世界大学ランキングから押し出されるなど教育の質は低下し、始興(シフン)キャンパス事態で明るみになったように構成員間の葛藤は深くなっていくばかりだった。単科大間ではもちろん、教授も互いに壁を作って学問の融複合や協業は消えて久しいという。4年に一度の総長選挙を通じて、2年ごとに16回の単科大学長選挙をすることにより、政界を彷彿(ほうふつ)とさせるほど派閥争いも激化した。

法人化以降の成果がないため、ソウル大は依然として財政の半分を政府に依存している。依存度も年々高まり、予算を決める時期になると教育部と企画財政部、国会の顔色伺いで忙しい。どうせこうなるなら、どうして法人化などしたのか。

ソウル大は新しい総長が選出されるまで現総長団の任期を臨時に延長するか、外部人材を迎えて非常対策委員会を設ける方案などを検討するという。一部教授は総長選挙をもう一度行うべきだと主張し、学生は総長候補推薦委員会の退陣と候補者検証過程への学生参加を要求するなど総長選挙制度の改編を求めていて、事態は長期化する可能性が高い。

今のソウル大からは「革新DNA」が消えたという。今すぐ骨身を削るような構造改革を行ってもスムーズに進まないところにもってきて、総長空白事態が長期化すればソウル大の競争力は蝕ばまれるだけだ。ソウル大は換骨奪胎の気持ちで今回の事態を早期に収拾する姿から示さなくてはならない。