韓経:韓国人が作った宝石…英ハリー王子「ロイヤルウェディング」輝かせる

  • 2018年6月26日

ジュエリーグループNADRIのチェ・ヨンテ会長が英国ロイヤルウェディングを記念して製作した「パーティーコレクション」を手にとっている。ダイアナ妃が結婚の時に選んだ青い色のサファイアと米国を象徴する星の模様を組み合わせて作った。

在米韓国系ジュエリー企業のNADRIが先月英国ハリー王子とマークル妃の結婚式の宝石を製作して、王室出版社が出版したロイヤルウェディングアルバムに紹介されて注目されている。NADRIの宝石は、昨年エリザベス2世女王とフィリップ王配夫婦の結婚70周年パンフレットに初めて紹介されたことに続き、25日(現地時間)に発刊された王室ウェディングアルバムに「Fit for Princess」というタイトルで再び紹介された。34年前、ソウル南大門市場(ナムデムンシジャン)で創業した企業が英国王室行事のための宝石製作を相次いで手がけたのだ。

ロイヤルウェディングアルバムには、先月19日にロンドン近郊ウィンザー城で開かれたハリー王子とメーガン妃の結婚写真とストーリーが300余ページにかけて載せられた。数十万部が製作されて英国王室や貴族、英国政府機関、英連邦国家などに配布される。

NADRIはこのアルバムの後半部分に掲載された「プラチナコレクション」5つのブランドのうち1番目を飾った。エストニアから始まった最高級スピーカーのESTELONなど、NADRIを除けば全て超高価ブランドだ。NADRIはハリー王子の母親である故ダイアナ妃が1981年の結婚時に選んだ青いサファイアと米国を象徴する星の模様を組み合わせた宝石コレクションで称賛を受けた。

アルバムは「英国王室は結婚ごとに代々伝えられる大事な金属と宝石で彼らの愛を表現してきた」とし「2018年大西洋の向い側のジュエリー企業NADRIが新しい夫婦ハリー王子とメーガン妃からインスピレーションを受けてコレクションを出した」と紹介した。また「古典的で洗練されたジュエリーを専門に作ってきたNADRIが、今回のコレクションを通じてその現代性を見せている」と説明した。

NADRIはチェ・ヨンテ会長(62)が1984年南大門市場から始めたジュエリー企業だ。1997年世界市場に挑戦するために米国ニューヨークに拠点を移し、現在は全米に3800店舗を展開する会社に成長した。ダイヤモンドなど超高価宝石ではなく、14金や銀、準宝石、キュービックなどを細工して製作する「ファッションジュエリー」分野の米国1位ブランドだ。

NADRIと英国王室の縁は2016年に始まった。王室出版社のセントジェームズ・ハウス(以下、セントジェームズ)側から「ロールスロイスオーナーズ年鑑」に紹介したいと連絡を受けた。チェ会長はその理由が分からないため婉曲に2回も断った。すると担当者が直接訪ねてきて「私たちは特別なブランドだけを紹介している」とし「オーナーの要求で必ず載せたい」と再度依頼があった。NADRIを紹介したこの年鑑は昨年上半期に出版され、全世界のロールスロイス車両所有主に配布された。

この縁は昨年の「エリザベス2世女王とフィリップ王配夫婦の結婚70周年」パンフレットにつながった。セントジェームズはこのパンフレットでなぜNADRIの製品を取り上げているのかを明らかにしている。NADRIを創業したチェ会長の人生にを詳しく紹介しながらだ。セントジェームズは「貧しい農夫の息子だったチェ会長は慶尚南道固城(キョンサンナムド・コソン)の小さな村で育ち、国立慶州博物館を見学する前まで宝石類を見たことがなかった。だが、博物館で初めて見た新羅王朝の宝石は彼を魅惑し、彼の人生を変えた」と伝えた。

統営(トンヨン)水産高等専門学校を卒業して海技士として働いたこともあるチェ会長だが、国立慶州博物館で見た新羅時代の装身具は彼をジュエリー事業に導いた。1985年「NADRI」の商標を登録して「すべての人生をこの旗印(NADRI)に込める」と誓った。その分、品質にこだわった。NADRIは理由や使用期間を問わず、すべての製品に対して返品を受け付けている。チェ会長は「何年も過ぎた製品を持ってくるというのは、それだけ私たちの製品に愛情を持って長く使ってくれたという証」としながら「アフターサービスの負担は会社を一層発展させてくれる」と強調した。

チェ会長は「NADRIを始める時、すべての人生を宝石にかけた」とし「そのような姿勢をセントジェームズ側が英国王室の価値に符合すると評価したようだ」と話した。

NADRIは今回製作したロイヤルウェディングコレクションを今年秋にニューヨーク・マンハッタン5番街のサックス・フィフス・アベニューなど米国内の有名デパートで2000組限定で販売する計画だ。34年歴史のNADRIが初めて真の宝石、すなわち「ファインジュエリー」市場に挑戦する。