【社説】海外移民、昨年はわずか249人…それでも韓国がもっといい

  • 2015年3月16日

韓国人の海外への移民者数が毎年減少し、昨年は249人にとどまったという。韓国外交部の海外移住統計によると、2003年1万人台、2007年5000人台、2010年1000人台が崩壊したのに続き、昨年は200人台まで減り、1962年に統計を開始してから最低の値を見せた。1976年史上最大の4万6533人が見知らぬ他国へ向かったことと比較すると隔世の感を禁じ得ない。半面、他国へ移住したものの韓国へ永久帰国した逆移民者は2013年3621人など毎年3000~4000人に達する。

移民減少の原因について、韓国の生活環境が高まり、先進国との格差が狭まったためというのは外交部の分析だ。公共交通や医療・通信・金融などのインフラは世界のどこと比べても遅れを取っていない。だからだろうか、しばらく流行した引退移民が少なくなった代わりに、帰農・帰村者が年間5万人を上回る。高学歴と外国語能力を備えていれば、国内でも良質の雇用が多い。外国での3K職を甘受する覚悟なら、国内でできないことはないだろう。さらに、韓国社会に絶えず呪いを降り注いでいる従北勢力さえ、北朝鮮に行って住むつもりは毛頭もないようだ。

それでも韓国社会には「他国に移住したい」という人々があふれている。あるアンケート調査では、「移民を一度でも考えたことがある」という人が76%に達した。移民を考えたサラリーマンが10人中9人に達するという調査もある。行き過ぎた競争、よりよい子供教育、世知辛い世の中、深刻化する所得の不均衡、引退後の不安などがその理由だ。また、税金爆弾が嫌で、就職難に疲れて、相次ぐ事故が不安で、政治が嫌いで離れたいという人も多い。

移民を口癖のようにして毎日過ごしながらも、いざ実践に移す者はいない。新たな挑戦と躍動性が弱まったことが移民減少として現れたのかもしれない。もちろん、移民は言語の壁や慣れない生活環境、文化的な差など現実的な制約もある。だが、この数値のパラドクスは自己を見下す韓国人の独特の心理的な傾向と無関係ではないと思われる。ともすれば韓国社会を地獄のように描写する講壇左派があふれ出る韓国だ。だが、誰も移民に行かない。