韓経:【社説】「来年とても厳しい状況が来るかもしれない」という元長官の警告

  • 2018年5月29日

経済長官経験者が異口同音に今年の目標である「3%成長」が容易ではないと診断し注目される。韓国経済新聞が元経済長官10人に質問を実施した結果、5人が「3%成長は不透明だ」と答えた。3人は「判断し難い」と答え、2人は回答しなかった。判断を留保した人たちも経済基盤の脆弱性を懸念する。

元長官らは批判のための批判や漠然とした悲観偏向を出したのではない。直接国家経済を運営した経験からにじみ出た直感的な危機意識を表わしたのだ。「このまま行けば今年末や来年に経済的にとても厳しい状況にぶつかる可能性がある」(李憲宰元副首相兼財政経済部長官)という警告をだれもが耳をそばだてて聞かなければならない時だ。

問題は解決策がよく見えないという点だ。経済不振の原因が産業競争力低下、高齢化など構造的難題に新3高(金利、原油価格、ウォンの上昇)と政策リスクが重なり複合的であるためだ。したがって「政策執行がうまいか下手かの問題ではなく構造自体が成長持続が難しい状況」(申斉潤元金融委員長)だ。結局苦痛であっても経済の高費用・低効率に対する構造改革が急務だ。元長官10人中9人が対症療法(所得主導成長)から脱皮することを注文した理由だ。合わせて「3%成長にこだわるよりは経済・産業政策が21世紀の産業構造に合うのか確認しなければならない」(田允チョル元副首相)という忠告も切実だ。

ちょうど文在寅(ムン・ジェイン)大統領はきのうの首席・補佐官会議で経済政策の全般的な点検を指示した。危機を危機と認識できなければどのような結果を招くのかだれよりもよく知る先輩長官らの苦言を政府経済チームが傾聴することを望む。