韓経:中国人団体観光客はまだ…大口の個人旅行客がまず戻ってきた=韓国

  • 2018年5月8日

韓国を訪れる中国人個人旅行客が増加している。7日、中国人観光客が販促行事内容が掲示されたソウル・明洞のある化粧品ショップの前を通りすぎている。

先月末に現代(ヒョンデ)百貨店貿易センター店に結婚を控えた中国人カップルが訪ねてきた。彼らは高級ブランド「ヴァシュロン・コンスタンタン」の売り場で5000万ウォン相当の時計を購入した。また、タイムオム、トム・ブラウンなどで1000万ウォン分の紳士服を買った。新婦となる女性(30)は「韓国の人たちが結婚準備をソウル・清潭洞(チョンダムドン)で多くするという話を聞いて訪れた。中国人専用のコンシェルジュサービスを受け、指輪や時計などの婚礼用品を買った」と話した。

◇現代百貨店、中国人訪問客48%増加

中国人個人旅行客が戻ってきている。韓国国内の主要百貨店とコンビニエンスストアなどで中国人個人旅行客売り上げが大きく膨らんで、ソウル・明洞(ミョンドン)など観光客が多く訪れる所でも中国人が増えた。韓中関係改善で中国人団体観光客訪問が近く再開されると期待される中で個人観光客の流入が先に増加しているというのが流通・観光業界の分析だ。

現代百貨店が先月27日から今月4日までの「中国労働節行事期間」の中国人売り上げを集計した結果、前年同期比80.5%急増したことがわかった。特に現代百貨店貿易センター店の場合、売り上げ増加率は174.1%に達した。中国では先月29日から今月1日までが「労働節連休」だった。

中国人訪問客の数も大きく増えた。同百貨店貿易センター店では労働節行事期間に中国人訪問客が前年同期比48.4%増加した。1人当たり購入額は72万ウォンで、前年比81.7%増加した。価格帯が高い海外ファッション(増加率142.3%)、ブランド時計(92.7%)などが特によく売れた。相対的に安い化粧品、食品分野の売り上げ増加率を2倍ほど上回った。

流通業界は中国の高高度防衛ミサイル(THAAD)報復が最高潮に達した昨年のこの時期とは違い、最近は個人旅行客を中心に中国人の訪問が増加している点に鼓舞されている。特に百貨店は中国人の高所得層が主に訪れるという点で意味があるという説明だ。ある大手百貨店関係者は、「韓国の百貨店でショッピングする中国人は中国共産党高位幹部の家族などオピニオンリーダーが多い。彼らが韓国を訪れ始めたというのは中国政府の強硬基調が一段と弱まったものと解釈できる」と話した。

◇「中国人観光客、確実に増えた」

百貨店だけでない。コンビニのCUでは1-3月期に中国人が主に使う銀聯カードとアリペイの決済件数が前年同期比73.5%急増した。特に3月の増加率は247%に達した。先月は増加幅がさらに拡大し、1~22日に516%まで増えた。CU関係者は「空港、都心、観光地などにあるコンビニが中国人観光客流入を感知するバロメーターの役割をしているが、最近中国人が確かに増えたようだ。中国人マーケティングを強化する予定だ」と話した。

ソウル市内の免税店も「中国人個人旅行客が増えた」と歓迎している。免税店は昨年3月中旬の中国政府による韓国団体観光商品販売禁止により大きな打撃を受けた。売り上げ減少などの危機を中国人行商人を通じある程度挽回した。最近では行商人に加え中国人個人旅行客の訪問まで増加し売り上げがさらに増えている。このおかげで3月の免税店売り上げは12億6465万ドルで、前年同月比約90%増加した。

免税店は今回の労働節連休期間に2年ぶりに中国人向けマーケティングを再開した。ロッテ免税店は先月27日ソウル・明洞本店に韓国最大規模のVIPラウンジである「スターラウンジ」をオープンした。中国人の大口顧客を狙った。中国人向けに別途の「チャイナラウンジ」を置いた。新羅免税店は3日まで中国のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のウェイボーとウィーチャットでイベントをした。韓国往復航空券と化粧品、時計など中国人が好む景品を出した。

◇中国人観光客の本格流入は「まだ」

個人観光客を中心に中国人の訪問が少しずつ増えてはいるが、THAAD問題以前の水準を回復するには中国人観光客訪問が本格的に再開されなければならない。中国は昨年11月の北京と山東省に続き、最近は重慶と武漢でも韓国団体観光ビザを解除した。一部オンライン旅行サイトでは韓国団体観光商品が間欠的に登場している。

流通・観光業界では中国政府が中国人観光客の全面許容よりは段階的に制限を緩和しているという解釈が出ている。免税店業界関係者は「中国人観光客が本格的に訪問するためにはチャーター機、クルーズ船、オンライン旅行会社商品販売の3つがそろわなければならない。まだこの3つの制限が完全に解除されたと判断するのは難しい状況だ」と伝えた。