韓経:日本の朝日新聞「正恩氏、『第2の苦難の行軍はない』自筆の手紙」

  • 2018年5月7日

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が今年2月7日に労働党地方組織に「第2の苦難の行軍はない」という内容の自筆の手紙を送っていたと日本メディアの朝日新聞が6日、報じた。

同紙は、複数の北朝鮮関連消息筋の言葉を引用し、正恩氏は手紙に「朝鮮人民に第2の苦難の行軍はない。遠くないうち、世界に誇れる勝利を慶祝する朝鮮人民の姿を見ることができるだろう」と書いたと伝えた。「苦難の行軍」は1990年代中・後半、数回の洪水や日照りなどの自然災害、深刻な経済難などに伴う体制危機を克服するために金正日(キム・ジョンイル)総書記が掲げたスローガンだ。しかし、当時、数百万人が餓死し、「苦難の行軍」は北朝鮮の深刻な食糧難を象徴する単語になった。

正恩氏が手紙を送った時期は北朝鮮が平昌(ピョンチャン)冬季五輪(オリンピック)に特使団を派遣する直前だ。北朝鮮は2日後の2月9日に正恩氏の妹である金与正(キム・ヨジョン)党中央委員会第1副部長と金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長ら特使団を韓国に派遣した。正恩氏は与正氏を通じて文在寅(ムン・ジェイン)大統領に南北首脳会談の意向を伝えた。

正恩氏が自筆の手紙を送ったのは、中国の経済制裁措置に伴う内部の動揺を落ち着かせる打開策とみられる。中国は、開発権を持つ咸鏡北道(ハムギョンブクド)茂山(ムサン)鉱山の操業を今年1月から停止し、北朝鮮産からの穀物輸入を中断しているほか、各都市の北朝鮮企業と食堂を閉鎖した。このことを受けた北朝鮮労働党の各地方組織から「第2の苦難の行軍が始まった」との報告が相次いだという。同紙は「北朝鮮は中国による厳しい経済制裁への懸念があり、中国に非核化のプロセスの保証人になってもらう期待もあった」と伝えた。