韓経:訪韓外国人医療観光客、初めて減少に転じる

  • 2018年4月19日

昨年、韓国を訪れた外国人「医療観光客」が初めて減少に転じた。THAAD(高高度ミサイル防衛体系)配備問題をめぐり、中国と葛藤局面を経た影響が大きかった。

韓国保健福祉部は、昨年韓国を訪れた外国人患者が32万1574人となり、2016年に比べ12%減少したと18日、発表した。外国人患者が減少したのは、2009年に韓国政府が海外患者の誘致を許可してから初めてだ。外国人患者診療収入も2016年8606億ウォン(約867億円)から昨年6398億ウォンへと26%急減した。

THAAD事態の余波が大きかった。韓国医療機関を訪れた中国人患者は昨年9万9837人で、2016年(12万7648人)より22%減った。ルーブル安が進んだことでロシアからの患者は2万4859人で前年比2.6%減となった。ウズベキスタンやカザフスタンなどロシア近隣国からの患者は韓国ではなく医療費の安いロシアへ向かった。昨年11月、ロシア医療観光協会は、為替によってロシアを訪れた独立国家共同体(CIS)の患者が60%増えたと発表した。

ベトナムやフィリピンなど東南アジア地域からの患者も減った。ベトナムはビザ発給の困難が、フィリピンはペソ安が原因だったと福祉部は分析している。反面、韓流の影響でタイから韓国を訪れた患者は昨年6137人で、前年(3933人)比56%増となった。このうち相当数は整形外科を訪れた。

医療界では、外国人患者の減少が限界に至った韓国医療観光の現状を示していると分析した。ある病院関係者は「外国人患者が韓国医療機関を選ぶほどの魅力を感じることができないため」としながら「韓流に便乗する単発マーケティングに重点を置くよりも、長期的に韓国医療ブランドの価値を高めていかなくてはならない」と苦言を呈した。

国際病院を通じて突破口を探るべきだとの主張もある。外国人患者が訪れやすい国際病院を開き、集中育成するような戦略が必要だということだ。