韓経:韓国人宇宙飛行士誕生から10年…足も踏み出せない「第2の宇宙飛行士」(1)

  • 2018年4月9日

韓国最初であり唯一の宇宙飛行士であるイ・ソヨン氏が2008年4月8日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地で搭乗するロシアのソユーズロケットに向けて親指を立てている(写真=韓経DB)

4月8日は韓国初の宇宙飛行士が宇宙に旅立って10年目になる日だ。初めての宇宙飛行士に選抜された航空宇宙研究院のイ・ソヨン研究員(当時)は2008年4月、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロシアのソユーズ号に乗り宇宙へ向かった。イ氏は国際宇宙ステーション(ISS)で11日間宇宙に滞在し、韓国人科学者が提案した18種類の実験を終えて帰還した。だが韓国の宇宙飛行士事業はここまでだった。韓国政府は宇宙飛行士事業直後に空軍将校3人を選抜してしばらく訓練させたことがあるが、イ氏に続く第2の宇宙飛行士は10年以上輩出されていない。

3日に大田(テジョン)で開かれた韓国マイクロ重力学会では第2の宇宙飛行士輩出の可能性を打診する特別な席が用意された。重力が0に近い環境で起きる現象を探求するこの学会は韓国人宇宙飛行士誕生を契機に発足した。

10年前に宇宙飛行士開発団長を務めていたチェ・ギヒョク学会長(韓国航空宇宙研究院責任研究員)は、「世界の有人宇宙開発は宇宙で製品を開発し、観光し、基礎研究を進める産業化と科学活動、また、有人火星探査に備える各種プロジェクト中心に推進されている」と話した。続けて「韓国も国際協力を通じた科学実験と火星探査過程で必要な装備開発に参加するなど有人宇宙開発にもう少し柔軟な姿勢を持たなければならない」と主張した。

◇宇宙科学実験協力通じ有人宇宙開発

初めての宇宙飛行士事業があいまいに終わり韓国国内には有人宇宙開発事業がないという批判が流れている。ただ一方では宇宙飛行士事業を通じて始めた一部の研究が続いている。

例えば成均館(ソンギュングァン)大学物理学科のパク・イルフン教授陣が超微細電気機械技術(MEMS)を適用して開発した宇宙望遠鏡「MTEL-2」はパク教授が宇宙飛行士事業の際に提案した「メガ雷」を撮影するMEMS望遠鏡技術を利用したものだ。この宇宙望遠鏡は2014年にロシアの人工衛星に載せられて宇宙へ向かった。航空宇宙研究院が開発した宇宙秤も最高水準という評価をいまでも聞く。韓国人宇宙飛行士がISSに秤を持っていくまでISSで質量を測る道具はなかった。

チェ学会長はこのようにおおげさに直接人を送らなくてもアイデアだけで有人宇宙開発に参加する道は多いと話す。専門家らによると第2の宇宙飛行士を選んで宇宙に送るには400億~500億ウォン以上かかる。2008年当時のソユーズ号の搭乗費は190億ウォンだったがいまは400億ウォンまで上がった。その上ISSに参加する米国、ロシア、日本、カナダ、欧州連合(EU)、英国など17カ国を除いた非会員国の宇宙飛行士の搭乗は中断された状態だ。

こうした理由から中短期的には米航空宇宙局(NASA)、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)のようにISSに参加する機関が推進する火星と月探査事業に参加し宇宙科学実験を提案する方式で有人宇宙開発をするのが現実的だと専門家らは説明した。