韓経:【社説】「北は血盟」明確にした中国…韓米同盟は?

  • 2018年3月30日

一昨日公開された習近平中国主席と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長の首脳会談の対話内容は中朝関係の特殊性を改めて気付かせる。習主席は「伝統的な中朝親善は血で結ばれた、世の中で唯一のもの」と述べた。金正恩氏は「私の初の外国訪問先が中国の首都になったのはとても当然なこと」とし「中朝親善を代を継いで命のように伝承するのが私の崇高な義務」と答えた。

金正恩氏の執権以来、冷え込んでいた中朝関係が完全に修復されたことを明らかにしたわけだ。金正恩氏が親中派の張成沢(チャン・ソンテク)氏を処刑し、核・ミサイル挑発を押し切ることで中朝関係がいくら冷え込んだとしても中国としては北朝鮮が依然として血盟、「脣亡齒寒」の関係であることを確認することでもある。

一方、韓国がいわゆる「望楼外交」など親中政策を展開したにもかかわらず、中国の本音は変わっていないということを見せる事例は多い。無茶なTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)報復、昨年12月北京を訪問した文在寅(ムン・ジェイン)大統領より比べられないほど金正恩氏をはるかに歓待したことなどを見てもそうだ。

このような中国と北朝鮮の「新蜜月」は韓国と米国にとって深刻な悩み事になっている。中国が北朝鮮の「段階的非核化措置」主張に力を与えるなら、一括妥結を前面に出した韓国、先に非核化をしなければならないと主張する米国の北核対応基調は根本から崩れるかもしれない。このような時こそ、強力な韓米同盟体制が切実だ。米国は韓国戦争(朝鮮戦争)の時、5万4000人余りの犠牲者を出して韓国を守ることに先頭に立ち、1953年軍事同盟である韓米相互防衛条約を結んだ。文大統領が昨年6月米朝の時「韓米同盟は血で結ばれた。数枚の紙の上に署名で結ばれた約束でない」と強調した背景だ。

韓国と米国はTHAAD配備、北朝鮮の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)参加などでぎくしゃくする時もあった。北核解決法の見方に違いも生じた。だが、今は一寸の不協和音もあってはならない。4月27日に開かれる南北首脳会談と5月の米朝首脳会談で完全な北朝鮮の非核化の契機をつくることができなければ、韓半島は一寸先も見えない状況に陥るだろう。

何よりも「誰が同盟で、真の善隣なのか」を明確にし、相応する行動を取ってこそ大韓民国が尊重されるという事実を肝に銘じなければならない。そうした点で数日前、仁川(インチョン)空港で開かれた韓国戦争で戦死した中国兵の遺骨の第5回引き渡し式典に宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官が直接参加したのは適切でなかった。北朝鮮の赤化への野心を助けようと参戦した敵軍の遺骨を送る行事に、しかも中国側からは次官級が来たのに韓国では長官が参加したことを国際社会がどう受け入れられるか考えなければならない。国防部は「韓中関係改善の肯定的なメッセージを伝えようとした意図」だったと釈明したが、中国が韓国をさらに甘く見るきっかけをつくったのではないか考えてほしい。