韓経:米中のパワーゲームに食い込んだ金正恩氏…韓米朝首脳会談に「中国変数」突出(2)

  • 2018年3月28日

中国としても米国トランプ政府を牽制するカードとして北朝鮮を活用する可能性が高い。光云(クァンウン)大学のシン・サンジン教授は「26日、中国官営環球時報が社説で『米国が台湾と南シナ海カードとして貿易戦争で攻撃してくる可能性があるが、我々は韓半島(朝鮮半島)など国際舞台でも米国の各種カードを牽制する能力がある』と明らかにしたのが重要なヒントだった」と指摘した。長期執権の土台をつくった習主席が米国の外交安保ラインと強くぶつかりながら北朝鮮をテコに使う可能性があるという分析だ。北朝鮮も米朝首脳会談に先立ち、最も信じられるパートナーである中国を通じて外交的、経済的突破口を見出すために乗り出したと見られる。

金正恩氏の訪中を機に北東アジア地域を取り巻き米国と中国間のパワーゲームがより一層激しくなると予想される。北朝鮮と中国に米国は窮極的に「共通の敵」に他ならないためだ。中国はこれを契機に「双中断(北朝鮮の核・ミサイル挑発中断と韓米の軍事合同演習の同時中断)」、在韓米軍の撤収などをより一層強調すると見られる。

北京大学国際関係学院の梁云祥教授は、金正恩氏と習主席の出会いが知られる前に香港日刊紙明報とのインタビューで「金委員長が秘密裏に中国を訪問したのが事実であれば、これは中国が依然として韓半島で重要な役割を果たしていることを対外的に立証したわけ」と話した。また「金正恩氏は中米関係の悪化に付け込んで中国訪問で相当な収益を得るものと期待するだろう」と付け加えた。

国内外交街関係者は「今回の中朝会談の場合、両側が必ず会わなければならないという差し迫った状況だったため、誰が先に会おうと提案したのかはそれほど重要ではない」と話した。北朝鮮は米朝首脳会談に関連して事前調整をし、北朝鮮に対する制裁関連融和策作りに参加することを中国に求めたと見られる。

中国も北朝鮮の非核化に対する真意を確かめた後、米朝首脳会談に備えた対米戦略を練っていると推定されている。