韓経:半導体好況に隠れたサムスンの危機

  • 2018年3月22日

サムスングループの競争力があちこちで揺らぐ兆しが現れている。経営陣が「未来の流れを読んで新たな成長動力を見つけることも考えられなくなっている」(権五鉉サムスン電子会長)は心配と恐れを外部に公然と話すほどだ。

サムスン電子は「半導体好況」に患部が隠されている。サムスン電子の営業利益は2012年の29兆5000億ウォンから2017年に53兆6000億ウォンと5年間で82%急増した。半導体部門を除くと状況が変わる。2012年24兆9000億ウォンに達した営業利益は18兆4000億ウォンとむしろ26%減った。

主力製品だったスマートフォンも明確に力を失った。昨年10-12月期にサムスン電子の中国のスマートフォン市場シェアは1.7%に落ちた。サムスン電子の中国市場でのシェアは2013年だけでも19.7%で独歩的な1位だった。1位から8位(2017年)に急落するのにかかった時間は4年にすぎなかった。

サムスン電子映像ディスプレー事業部は2006年にワイングラスに似たボルドーテレビを出して世界のトップに上がった後、昨年まで12年連続で1位を守っている。だが高価格のプレミアム市場だけ見ればシェアが大きく下落した。日本のソニーとLGエレクトロニクスがサムスン電子にない有機ELテレビなどを掲げサムスン電子の市場を徐々に奪っている。

他の系列会社も状況は大きく変わらない。サムスン物産、サムスン重工業、サムスンエンジニアリングなど重工業系列会社の構造調整は4年にわたり足踏み状態だ。サムスン生命、サムスン火災、サムスンカード、サムスン証券など金融系列会社のシェアも下落傾向にある。持ち株会社転換など事業再編は行き詰まった状態で金産分離など規制まで強化されているためだ。

系列会社間の業績不均衡でサムスン電子への依存度はますます高まっている。上場系列会社16社の全営業利益のうちサムスン電子の営業利益の割合は2012年の81%から昨年は90%に拡大した。半導体事業が今後不況局面に入ればサムスングループ全体が危機に陥りかねないという心配が出ている理由だ。