LG経済研、韓・中20代の価値観を比較

  • 2015年7月9日

韓国の20代の若者は中国の1990年代生まれの「九零後」に比べて消極的であることが分かった。低成長と就職難を経験し、韓国の若者が自信を失っているという分析が出ている。国の利益より所得格差に敏感なのが韓国の20代のもう一つの特徴として表れた。

◆進取的な「九零後」

LG経済研究院は8日、こうした内容の報告書「北京・上海・ソウル20代の価値観比較」を発表した。20代は他の年齢より楽観的だった。「未来には希望がある」という回答の比率が韓国(81%)、中国(85%)ともに高かった。しかし「挑戦とチャンスで満たされた生活が望ましい」という回答率は韓国(51%)が中国(60%)より低かった。生活態度の面では中国の若者の方が進取的だ。

両国の若者のこうした特徴は開放に対する認識でも表れた。「グローバル化による人と資本の移動が就職に役立つ」という回答率は韓国(44%)が中国(76%)より低かった。「グローバル化が経済に役立つ」という項目でも韓国(69%)の若者は中国(88%)より共感が少なかった。自国の利益に対しては相対的に無関心だった。「葛藤が生じても自国の利益を優先するべき」と答えた人は中国(84%)が韓国(52%)よりはるかに多かった。LG経済研究院のチョン・ジェグォン責任研究員は「中国の20代は韓国より希望的で挑戦的」とし「経済成長と改革・開放を通じて実利を追求している中国の姿が反映された」と分析した。中国の九零後世代は一人っ子で育ち、経済成長の恩恵を享受した。消費指向的で外国の文化に開放的だという。

◆不平等に敏感な韓国20代

国際通貨基金(IMF)によると、昨年の韓国の1人あたりの国内総生産(GDP)は2万8338ドルと、中国(8154ドル)の3.5倍にのぼった。しかし韓国の若者がより消極的なのは低成長に高齢化が重なった国内経済状況のためという分析が多い。韓国の青年失業率は今年上半期、初めて10%を超えた。

こうした厳しい現実のためか、韓国の20代は社会葛藤に大きな関心を表した。「富裕層と貧困層の葛藤が深刻」という回答は韓国(86%)が中国(72%)より多かった。「労使葛藤が深刻」という回答の比率も韓国(95%)が中国(55%)より高かった。

「所得格差があまりにも大きい」という回答は両国ともに92%にのぼったが、福祉に対する見解は違った。「政府は貧困層支援を減らすべき」という回答は中国(50%)が韓国(10%)の5倍にのぼった。同じ世代でも政府の役割に対する考え方の違いが大きかった。

◆「親が裕福であってこそ成功」

集団的な性向は中国の若者が強かった。「能力のある指導者がすべてを決めるのがよい」という回答の比率は中国(65%)が韓国(33%)より高かった。「隣人を助ける」という回答も中国(80%)が韓国(42%)に比べてはるかに多かった。

両国の若者の価値観は似ている。「親の財力が成功に重要」という回答は中国(86%)、韓国(81%)ともに高かった。27カ国のうち1位と3位だ。米国(63%)、日本(60%)、フランス(27%)に住む20代の価値観とは大きな差があった。出世するには環境が必要という考え方が韓・中の若者ともそれだけ強かった。